こんにちは!保育心理士のユウです。
3歳児になると自分で出来ることが増え、言葉の数や表現することが一気に多くなる年齢です。
保育士をしていれば、誰もが向き合うこととなる月案や週案。
これらは、目の前の子ども達と向き合うための大切な時間にもなりますし、保育の質を高めることにも繋がる重要なものですよね。
しかし、いざ書こうとすると迷ってしまうことも多いのではないでしょうか。
そんなときに、書くためのヒントとなるのが五領域です。
五領域を柱として計画を立てていくと、多方面から子ども達の姿をみたり想像したりすることができ、ねらいや保育内容を考える際にとても役立ちます。
今回は、そんな五領域を意識しながら、3歳児の12月度の月案や週案を園長が褒める書き方をまとめました。
もし、あなたが職場でちゃんと3歳児の12月度の月案や週案の書き方を教えてもらていないなら、それは職場の問題でもあります。
少しでも今の職場に問題があるのでは?とあなたが感じているなら、保育士専門コンサルタントに現状を相談してみるのも手です。
【3歳児】月案と週案の12月度のねらいを作成するポイントはなに?
3歳児12月の月案や週案を書くにあたっての重要なことは、友達とのやり取りを楽しみながら、季節を感じられるようにすることです。
まずは遊びや生活、食事、クラス全体の雰囲気など多方面から子ども達をみて、どのような状況なのかということを書き出してみましょう。
12月の月案のねらいは、友だちとの遊びを楽しいと感じ、関わりながら遊ぶ姿が見られます。
ルールのある遊びを見られ始めたので、必要に応じて仲立ちしたり遊びを見守ったりしていきたいですね。
また、寒くなってくるので、衣服の調整をしながら冬の生活の仕方を知らせたり、戸外で体を動かして遊ぶ機会を作ったりします。
子ども達の現状が把握できたら、次は12月ならではのイベントや変化なども書き出してみてください。
冬の行事に参加したり年末年始の様子に関心をもったりして、季節の様子や街の雰囲気に関心を持てるようにしていきたいですね。
行事は園によって異なりますが、多くの園ではクリスマス会を行うのではないでしょうか。
また、学期末や年末といった区切りや感染症の流行への対策は、どの園でもあるかと思います。
秋から本格的に冬になり、吐く息が白くなったり木々が葉を落としたりと季節が関係する変化もありますよね。
月案では、この『子どもの状況』と『その月ならではのイベントや変化など』を照らし合わせて考えていきます。
例えば、2学期には行事がたくさんあり、それらを乗り越えた子ども達は自信が大きくついてきていたりクラスの仲が深まってきたりしている頃だとします。
その場合は、
- 2学期に頑張ったことや楽しかったことを具体的に振り返り、自信へと繋げていく。
- 鬼ごっこやかくれんぼなど、ルールのある集団遊びを楽しむ。
- クリスマス会などの行事に参加し、友だちと楽しさを共有する。
- 手洗いやうがいの仕方が分かり進んでやろうとする。
- 保育者や友達といろいろな遊び通して関わりながら、表現することや体を動かすことを楽しむ。
- 冬の生活の仕方を知り、身の回りのことを自分でしようとする。
- 戸外で体を動かしながら、友達と一緒に遊ぶことを楽しむ。
- 季節の行事を楽しんだり、年末年始の雰囲気を楽しんだり、年末年始の雰囲気を味わったりして興味をもつ。
- 季節の変化に気付き、冬の自然の関心をもつ。
などのねらいを考えることができますね。
それでは、週案はどうでしょうか。前の週の子ども達の実態をよく把握して、月案よりも細かく書く計画が週案です。
月案のねらいをもとにするのなら、
- 行事に関連するごっこ遊びや個々との会話を通して、出来たことや頑張ったことを具体的に伝えたり振り返ったりする
というねらいを設定してみると、月案をより掘り下げた形となります。
また、天候や子ども達の体調などによっても左右されますので、場合によっては2種類の内容を書くなどの工夫をしましょう。
子ども達の姿は日ごとに変わるものですので、週案は必ず月案に沿って考えなければならないというものではありません。
生活をしているうちに、新たな課題が見えてくることもあるでしょう。行事があれば、その行事に向けて焦点を当てることも多くあります。
特に最後の週では、2学期のまとめに入ります。終業式があったり、中には大掃除があったりする園もあるでしょう。
そんな週のねらいとしては
- ロッカーの整理や保育室の掃除を通して、身の回りが綺麗になっていく喜びを感じる
- 絵本や紙芝居を読んだり終業式で話を聞いたりする中で冬休みの過ごし方を知り、期待をもって冬休みを迎えることができるようにする
ということが考えられます。
前の月・前の週の状況をよく見て、翌月・翌週へ繋げていくためにはどうしたら良いか、改善していきたい課題は何なのかを考え、ねらいを設定していきましょう。
3歳児【12月】月案と週案の書き方には五領域をベースにすることが大事!
五領域は、保育士になる際に誰もが必ず学ぶものです。しかし、実際の保育の中ではつい忘れがちになってしまうものかもしれません。
月案や週案を書く際には、大きな柱として役立ってくれますので、ぜひ計画を立てるときを思い出すきっかけにしましょう。
健康
ここでは、生活習慣や運動、食事、病気の予防などについて考えます。
12月は、冬に入り寒さが厳しくなってきますよね。急に寒くなると、子ども達も体がまだ寒さに慣れていません。
そのため、外に出ることを渋ったり感染症が流行し始めたりということが起こります。
感染症の流行を防ぐため、子どもの体調を観察して変化が見られる時は検温し、早めの対応します。
暖房で室温の調整をしたり、乾燥に注意して加湿器を使用したりするといいですね。適宜、換気することも忘れないでしましょう。
外気温との差があるので、衣服の調整も大事です。月案や週案では、感染症予防のために手洗いうがいが大切なことを伝えていきましょう。
寒くなり手洗いがおろそかになる子どもも見られるので、一緒に洗いながら、手の洗い方やガラガラうがいの仕方を見守ったり確認したりしていきます。
また、冬休み中に生活がだらけてしまうことも予想されますので、生活習慣の見直しについても考えていくことができると良いですね。
年末保育では、環境が変わるので、子どもの様子、健康状態やアレルギーについて、職員間で引き継ぎをしましょう。
人間関係
この領域は、言葉の通り友だちや保育士との関わりについてのことを書いていきますが、決まりを守ることや自立に関することについてもここに含まれます。
3歳児も12月になれば、運動会やその他の行事を通して集団で何かを行うことへの関心や楽しいという気持ちも高まってきていることでしょう。
そのため、次へのステップとしてルールのある集団遊びをこの時期に取り入れてみると良いかと思います。
これは、健康の領域の体を動かす遊びへ繋がるものがあります。
集団遊びでは、多くの友だちと関わることにも繋がるので、普段あまり交流のない友だちとも関わることのできるチャンスです。
月案や週案では、『様々な友だちと関わり、一緒に遊ぶ楽しさを味わう』などのねらいとして書くことができるでしょう。
環境
環境では、保育環境の他に五感に関することや身の回りの素材、季節の変化、数字や文字や図形などが含まれます。
12月に入ると、木々の葉も落ちきって時には霜柱や氷を見ることができるようになります。
月案や週案に季節の変化を感じることを取り入れ、園庭へと出たら冬探しをしてみると良いかもしれませんね。
また、クリスマスにはツリーやリースなど多くの飾りがあります。
それらを普段の製作遊びに取り入れ、あらゆる素材に触れる機会を作ってみては如何でしょうか。
多くの素材に触れ、それをどのように活用するのか考えることは、子どもにとって良い刺激です。
触れる際には、松ぼっくりや木の実など自然の物であれば、元々はどこにあるのか探したりそれぞれの名称を伝えたりすることができると、さらに関心も高まりますね。
鏡のそばにティッシュペーパーやゴミ箱を用意して、鼻をかんだ後を確認できるようにします。
言葉
言葉と一口に言っても、話すだけが言葉の領域ではありません。
自分の考えや伝えたいことを表現すること、相手の話を聞いて理解すること、言葉のリズムや物語を楽しむことなどは、すべてこの言葉の領域に含まれます。
12月といえば、子ども達はみんなクリスマスを楽しみにしていることでしょう。
そこで、絵本や紙芝居などを使ってクリスマスの話を物語として伝え、クリスマスについて知ってもらう機会を作ってみては如何ですか。
物語を自分のことと関連付けて捉え、期待を高めることはとても大切なことです。
また、クリスマスの歌には『赤鼻のトナカイ』がありますよね。
その中にある『真っ赤なお鼻のトナカイさんは』という歌詞から、他のトナカイの鼻は何色なのかを想像することも、言葉の領域の中でできることです。
クリスマスをきっかけにして様々な方面から保育に関連付けることができますので、月案や週案にも取り入れたいところですね。
表現
表現の領域は、言葉に限らず自分の思いや考えを表現することに関しての領域です。
ダンスや絵、歌などの活動の他、笑ったり泣いたりすることも表現の一部ですね。
環境の領域での様々な素材を使ったクリスマスの飾り作りにおいて、例えば見本がないとしたら、それは子ども達が自分で想像したものを形として表現していることになります。
月案や週案の中で、自由に創作する楽しさを味わうことに絡めたねらいや活動を設定してみては如何でしょうか。
ただし、創作活動が苦手な子もいますので、月案や週案に書いたからといって頑なに子どもだけにやらせようとすることは禁物です。
苦手な子へは、ヒントを与えたりまずは興味を持つきっかけを作ったりして、無理なく活動を行いましょう。
3歳児の12月度月案と週案に子どもの姿(養護、教育)を書く時のポイントを紹介
子どもの姿については、ねらいの部分で書いたこととも重なりますが、まずは実態をつかむことが最も重要です。
- 子ども達が興味のあることは何か
- できていること、できていないこと、得意なこと、苦手なことは何か
- クラス全体の雰囲気はどうか
- 今後、こんなふうに育ってほしいという姿はどんな姿か など
まずは、これらのことについて、一つ一つ考えていきましょう。最初のうちは、箇条書きにして書き出してみても良いかもしれません。
特に、12月は感染症が流行し始める時期なので、養護(生活)を書く時は水回りでの子ども達の様子にもよく注意しておいてください。
冷たい水で、手洗いは疎かになっていないでしょうか。寒くなっても、水分補給はしっかりとできているでしょうか。寒さで排泄が近くなる子もいるかもしれませんね。
もし、クラス全体としてそのような点が気になっているのであれば、関連したことを月案や週案に書くことができます。
また、この時期はクリスマスを前に、子ども達は『いい子』を意識します。
きっと家庭内で「いい子にしかサンタさんは来ない」という類のことを言われている子もいるでしょう。
園内でも、クリスマス会などに合わせて多少そのような声替えや動きがあるかもしれません。
その中で、いい子でいようと頑張りすぎている子や無理をしている子がいないかどうか、気にかけておく必要があります。これは教育(遊び)に書けますね。
実際に、必要以上にいい子を意識しすぎて、大きな失敗をしたわけではないにも関わらず「悪い子だからサンタさんが来てくれない」と泣いていた子を見たことがあります。
他にも、ちょっとしたことで友だちに「そういうことをしたらサンタさん来ないんだよ!」という言葉を掛ける子もいました。
クラス全体の雰囲気としてそのような空気になっているとしたら、月案や週案の中で課題として挙げる必要があるでしょう。
12月の月案は11月に書くことが多いと思いますので、そのような姿はあまりないかもしれませんが、週案であれば気になったそのときに次週の週案に書くことができますので、ぜひ目を向けてみてください。
例えば、以下のような感じで子どもの姿を書くとよいですよ(*^^*)
加えて、3歳児の発達のめやすを知ることも月案や週案を作成する時に役立ちます。
限られた時間でスラスラ書けるように生活面での発達のめやすを紹介します。
- 衣類の着脱など、身の回りことを自分でも粘り強くやろうとする。
- 箸を使う、ハサミで紙を切るなど、手指の調整が巧みになる。
- 子ども同士で会話ができ、自分の気持ちを言葉で伝えることができる。
- 語彙数が増える一方で、「どうして?」と大人に質問攻めをする。
- 自我がより出てきて、自己主張が強くなる。
紹介したポイントと五領域を意識すれば、月案や週案の作成で困ることはないですよ(*^^*)
3歳児【12月】の月案と週案の振り返り・反省する時に考えるべき注意点はなに?
月案や週案は、書いたら書きっぱなしの物ではありません。
実際に行ってみて、ねらいがどの程度達成できたのか、活動内容は計画通りに進めることができたのかなど振り返り、反省する必要があります。
その際には、翌月に繋げるための振り返りと反省を意識して行うことがとても大切です。
達成できた場合は、次はどのようにステップアップするのか。
できなかった場合は、原因は何かを考えなければいけません。
時間が足りなかったのか、設定したねらいがまだ難しかったのか、やり方が不適切だったのかなど、原因によって次に行う保育は変わるはずです。
特に、3歳児は生まれ月による発達の個人差も大きく出やすい時期ですので、12月とはいえその辺りは考慮しなければいけませんね。
また、冬休みを挟むので、1月には少し状態が戻ってのスタートとなることも予想されます。
12月に行う振り返りや反省では、次へ繋げることと共に、学期末としてどうだったのかという点にも目を向けていきましょう。
3歳児の月案と週案!12月のねらいと書き方は五領域を意識した内容にしよう!
以上、3歳児の月案と週案について12月のねらいと書き方のポイントでした。
実例を示しながら、3歳児の12月の月案と週案に触れてきました。月案や週案は、保育の指標になります。
子ども達としっかり向き合って、内容を充実させましょう。
- 冬の生活の仕方を知り、身の回りのことを自分でしようとする。
- 戸外で体を動かしながら、友達と一緒に遊ぶことを楽しむ。
- 季節の行事を楽しだり、年末年始の雰囲気を味わったりして興味をもつ。
- 季節の変化に気付き、冬の自然に関心をもつ。
五領域を意識すると、月案や週案の内容だけでなく、保育内容も充実しますよ。
しかし、私が何より心配しているのは、3歳児の12月の月案や週案の書き方やポイントを職場で相談することができずに、ネットで検索して調べているあなたの状況が一番心配です。
保育心理士として多くの保育士を育ててきましたが、職場の仲間に恵まれずに、辛い思いをしている保育士をたくさん見てきました。
そして、どんな保育士さんも
- 10月〜12月の月案や週案を気軽に相談できる上司が欲しい!
- 保育士としてのやりがいを感じながら生活基盤をしっかりしたい!
- 優しい先輩と同僚に囲まれた楽しい職場で仕事がしたい!
- 休日は羽を伸ばしてお金のことを考えず好きな趣味に没頭したい!
という未来を描いています。
もし、あなたが今の職場で、2年前に思い描いていた未来を実現できていないなら、一度、保育士専門のコンサルタントが在籍しているキララサポート保育に相談しましょう。
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