こんにちは!
保育心理士のユウです。
あなたは、3歳児クラスで一年の最後となる3月の月案や週案には何を書きますか?
1年間の総まとめの月となりますので、ねらいが絞り切れなかったり書きたいことが多すぎて上手く纏まらなかったりということもありますよね。
身近で子どもたちと接してきた保育者だからこそ頭の中にどんどん子どもとの様子が動画のように鮮明に思い起こしますよね。そんなときには、書きたいことはたくさんあったけれど、月案・週案の中身を整理するのが一番の近道です。
そこで、この記事では、3歳児に年齢を絞って五領域に絡めた3月度の月案や週案の書き方をまとめました。
3歳児3月の月案と週案ねらいは?作成するポイントは?
3月の月案・週案は2月よりも子どもの姿を意識して進級を考えながら保育のねらいを作ります。
1年間の総まとめの月でもあるので、その辺りを意識してねらいを考えていくといいですね(*^^*)
3歳児の月案・週案のねらいが上手く思い浮かばない時はこの方法で実践しましょう。
- 園で使用する保育計画の種類を知る。
- 園独自の指導計画のフォーマットについて知る。
- 計画と計画のつながり部分を見極める。
- 過去から今、そして未来を意識する。
それでは具体的な内容にはいっていきます。
3歳児は、初めてできるようになることも多くなりますよね。
ボタンを一人で留めることができるようになったり、衣服を畳むことができるようになったり、個々の差はありますが、必ずたくさんの『できた』があるはずです。
その経験を一つ一つ一緒に振り返ることで、子ども達もその時のことを思い出し、改めて自身へと繋げる機会となります。
月案や週案には、『1年を通してできるようになったことや楽しかったことを振り返り、進級への気持ちを高める』というようなねらいとして取り入れていきましょう。
また、多くの園では年長さんとのお別れ会が開かれるかと思います。
3歳児クラスの子ども達は、年長さんが保育園や幼稚園からいなくなるということが言葉ではわかっていても、あまり実感がない子も多いです。
そのような中でも、年長さんはきっとたくさんのお世話をしてきてくれたことでしょうから、一緒に思い出を振り返ったり感謝の気持ちを伝えたりする機会を作っていきたいですね。
ねらいとして取り上げる際には、
- 年長さんとの関わりを楽しみ、思い出を振り返りながら過ごす
- お別れ会のプレゼント作りを通して年長さんへの感謝の気持ちを持ち、一緒に過ごす時間を楽しむ
- 進級することに喜びを感じたり、期待を持ったりしながら、意欲的に生活できるようにする。
- 異年齢児とのふれあいの中で、自分からかかわりをもち、一緒に遊ぶことを楽しむ。
などが考えられます。
お別れ会は1日だけなので、週案や日案のねらいとして取り上げることも多いかもしれません。プレゼント作りやお別れ会をきっかけにした関わりなどがありますので、月案のねらいとしても取り上げてみてください。
3歳児3月の月案と週案の五領域別ポイントを紹介
3月は、お別れ会や修了式に向けての活動、春への移行などに焦点を当てて五領域を組み込んでいきましょう。
① 健康
年中さんになると、身の回りの物を自分で管理していく機会も増えていきますよね。
そのため、その前段階として3歳児クラスが終わってしまう前に、少しでも所持品への関心を持てるよう促していく必要があります。
お道具箱は整理されているか、ロッカーからはみ出してしまっているものはないかなど、細かい部分にも自分で気付くことができるように取り組んでいきましょう。
修了式までの数日間は持ち帰るものも多くあるかと思いますので、所持品への意識を高めることはとても大切です。
月案や週案の中には、『進級に向けて、自分の持ち物に対する意識を高める』などのねらいとして書くこともできます。
② 人間関係
人間関係の領域では、年長組とのお別れを意識するだけでなく、クラス替えへの意識も高めていきましょう。
学年が上がるごとにクラス替えを行う園は多くあるかと思います。
仲良しの友だちと違うクラスになったり担任の先生が変わったりと、子ども達にとっては大きな変化です。
3歳児クラスの子ども達であれば、もうクラス替えについては理解している頃ですが、修了式の日に一気に実感が湧くということもあります。
それまでは平気そうに過ごしていても、修了式の日の帰りの会を行っていたら突然泣き出してしまったという子も数人みてきました。
3月は、どうしてもお別れを意識した月となってしまうため、子ども達がお別れに強い不安を感じないようにしていくことが必要です。
月案や週案などで、安心して進級できるような活動を取り入れたりより多くの友だちとの関わりをつくるねらいを設定したりしながら、対策していくようにしましょう。
集団での遊びだけでなく、ちょっとしたことを友だち同士で助け合うよう促すだけでも関わりは広がります。
ただ、強い不安を抱くことは避けていきたいところですが、友だちや担任と離れることを寂しいと思う気持ちはとても大切なものですので、否定せずにしっかりと受け止めていきましょうね。
③ 環境
3月になると、だんだんと暖かさを感じるようになり、氷や霜柱も見ない日が増えてきます。
修了式近くには、桜が花を咲かせ始めることもありますよね。
外遊びに出る際には、そのような変化を1つ1つ感じていかれるように声掛けをしていきましょう。
毎回のように外へ出た際に気付いた変化を子ども達と共有していたことで、花壇の花の蕾を自分で見付けた子ども達が「これなぁに?」と聞いてくるようになりました。
その際に、答えを言わず「お部屋の本で調べてみようか」と提案したところ、花壇にあった蕾の正体が判明しただけでなく、次に外へ出る際にはその本を持って外へ出て、次々に新しいものを発見してくるということへも繋がったのです。
進級を控えている月でもありますので、自分達での気付きを増やすためにも、遊びの中でたくさん機会を作っていきましょう。
④ 言葉
卒園する年長組の子ども達に向けて、3歳児クラスの子ども達も感謝の気持ちやお別れの言葉を伝えたがったり何かプレゼントを渡したがったりする姿はよく見られます。
しかし、子ども達も「ありがとう」や「さようなら」などのよくある言葉だけでは気持を表しきれず、もどかしく感じているような様子も見受けられます。
そんなときには、保育者がその子の気持ちを代弁してあげたり、何が嬉しかったのか一緒に探っていったりしてみましょう。
以前、たくさんお世話をしてくれた年長さんにお別れを言いたいけれど、何と言ったらいいのかわからず部屋の前で立ち尽くしている子どもをみたことがあります。
その子に話を聞くと、「バイバイって言うといつもと一緒だし、さようならはお帰りのご挨拶だから……」と何か特別な言葉を3歳児なりに探していたのです。
そこで、他の子どもにも聞いてみながら、保育者が一緒にその子の気持ちを適切に表現できる言葉を探してみると、「また幼稚園にも遊びに来てね」という言葉になりました。
2歳児クラスのときよりも扱うことのできる言葉が増えて、伝えることのできる言葉の幅も広がっていますので、ぜひこの機会にお別れや感謝の気持ちを表現するための言葉探しをしてみましょう。
⑤ 表現
3月は、年長組とのお別れ会に合わせて卒園プレゼントを作って渡すことが多くあります。
他の学年と一緒に作るのか、各学年で作るのかによっても変わるかとは思いますが、自由にできる部分は子ども達の意見も取り入れながら進めていくようにしましょう。
また、自分のための製作ではなくプレゼントとして作るので、その点も強調していかなければいけません。
感謝の気持ちを込めながら丁寧に作っていくことを伝えると、子どもたちなりの感謝の気持ちの表現や丁寧さの違いが見られます。
中には、自由遊びの時間に年長さんへのプレゼントを自分で作りたがる子もいました。
折り紙の本を見ながら作ったり、ゼリーのカップやストローを使ってお花を作ったりと、個人的にお世話になった年長さんへのプレゼントを作ることにも繋がっていきましたので、ぜひ月案や週案の中にも組み込んでみてください。
『年少児なりに、感謝の気持ちを込めながらプレゼント作りに取り組む』ということをねらいとしても良いかと思います。
3歳児の3月月案と週案に子どもの姿についての書き方ポイント!
ねらいの点でもふれましたが、3月は2月よりも進級に向けての意識が高まります。
期待が大きく進級を楽しみにしている子もいれば、クラスや担任、学年が変わることに対して強い不安を抱く子もいます。
これは、年度末になると必ず見られる様子ですので、月案や週案には予想される姿やその姿への対応などをしっかりと書き込んでおきましょう。
また、保育園や幼稚園では毎月お誕生日会が開かれることが多くあります。
3月は、クラスの子ども達が全員4歳になったことを喜び合うことのできる月です。
3月に入ると子ども達からも「みんな4歳だね!もうお兄さん/お姉さんだね!」という声も多くありましたので、お誕生日会のことにもふれていくことができると良いでしょう。
お誕生日会は一日でも、プレゼント製作があったり終わってからもお誕生日会ごっこがあったりと様々な場面に影響してきますので、特に週案には組み込むことができますね。
他にも、3歳児クラス最後のお弁当や給食、最後の外遊び、最後の朝や帰りの挨拶……というように、何事も今のクラスで行う最後の時間となってきます。
3歳児クラスでは最後であることを子ども達にも伝えていくと、より張り切る姿が多くみられますので、まずは保育士がしっかりと意識していくようにしましょう。
そして、そこでの頑張りや成功をしっかりと認めて褒めることが次の学年へも繋がっていきます。
保育者の関わりや援助の仕方次第で子ども達の姿は変わってきますので、最後まで気を抜かず、月案や週案に細かく書いていくようにしてくださいね。
3歳児の3月の月案と週案の振り返り・反省する時の注意点
振り返りや反省を行う際、これまではその反省点や改善点、次への課題を翌月へと繋げることができましたが、3月の反省はそういうわけにはいきません。
学年が変わってしまうため、次の学年でも引き続き担任を持つことができるとわかっていない限り、どうしてもそれらは自分で向き合っていくことができないものになります。
そのため、3月の振り返りや反省はそれまでの月よりも、より細かく具体的に行う必要があるのです。
担任が変わってしまうのであれば、その振り返りや反省を次の保育者へと引き継ぎをすることになります。
次に担任を持つ保育者が同じ学年にいればまだわかりやすいですが、まったく異なる学年にいた際には、様子が伝わりきらない可能性がありますよね。
子ども達は、担任が変わってもそれまで通りどんどん成長していくので、保育者が状況を把握しきれておらず子ども達の成長を妨げてしまうことだけは、絶対に避けなければいけません。
子ども達を継続的にみていくためにも反省や課題、達成できたことなどを細かく振り返り、次の担任へとしっかり伝えていくようにしましょう。
また、月案や週案の振り返りを通して、年間指導計画のねらいが達成できたかどうかも併せて確認してください。
1年間のまとめとしてふさわしい月となったのかどうか、しっかりと向き合いながら行いましょう。
3歳児の月案・週案の3月度は総まとめを意識して書こう♪
以上、3歳児の月案と週案について3月度のねらいと書き方についてでした。
3歳児クラスもいよいよ最後の月です。
子どもにとっても保育者にとっても悔いのない一年になるよう、しっかりと内容を練っていくといいですね(*^^*)
今回の3歳児月案・週案の書き方のポイントは、下記の通りです。
- 1年の振り返りや年長さんとのお別れに関するねらい
- お別れを意識した子どもたちの姿に絡めた五領域
- 卒園児とのお別れや3歳児クラス最後を意識した姿の変化
- 次の担任への引継ぎを考えた具体的な振り返りや反省
子ども達が、自信と安心感を持って進級できるような内容にしていきたいですね。
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