こんにちは!
保育士心理士のユウです。
月案や週案のねらいを書くとき、五領域を意識することで書きやすいのですが、子どもの育ちにしっかり目を向けることも大事です(*^^*)
何も考えずに書いていると、つい一つの領域に偏ってしまったり何かの領域が欠けてしまったりということが起きてしまいますからね。
2月は、節分やインフルエンザの流行のピークなどもありますので、その辺りに絡めて計画を立ててみましょう。
少し普段よりも意識して書くだけで、内容が充実しますよ。
今回は3歳児を対象として、2月の月案や週案を書く上で現役の保育士が勤務時間内で仕上げられるメソッドをまとめました。
3歳児の月案と週案2月のねらい作成のポイントは?
2月といえば、節分がありますね。
月の初めにある行事なので、月案のねらいにはあまり取り上げられないかもしれませんが、週案のねらいとしては取り入れることができます。
3歳児は、まだ鬼を怖がる子がいることもありますので、節分までの日を必要以上に怖がって過ごさないためにも、豆の入れ物を作るなどしながら期待を高めていきたいところです。
また、鬼というだけでは曖昧なので、個々に合った鬼を作り出してあげると良いでしょう。
泣き虫鬼、怒りんぼ鬼、野菜が嫌い鬼、お外に出たくない鬼など、子どもと一緒に自分が退治する鬼を考えてみてください。
子ども達に関連する具体的な鬼を考えてみることで鬼の姿が明確になり、退治しようという意欲が高まります。
週案のねらいとしては『入れ物作りを通して節分への期待を高め、心の鬼を退治して自信へ繋げる』というものが考えられるでしょう。
また、1月の後半から2月は一段と寒さが厳しくなって霜柱や氷が多く見られるようになる時期です。
そのため、外遊びをする際には十分に準備運動をして足元をよく見ないと、体がこわばっていたり園庭がぬかるんでいたりして、ケガへと繋がりやすいですね。
中には、マラソン大会がある園もあるかと思いますので、体を動かすことについてはねらいの中でもふれていきたい部分になります。
3歳児では、外へ出ると「寒い」と言って泣き出す子も数人いたことがあるので、体を動かすと温まることを実感してもらったり楽しいことへ気持ちを向けていったりすることも大切になります。
どうしても体を動かすことを嫌がる子は、お散歩をしながら氷探しをするなど、寒さの中での楽しみを一緒に見付けられるようにしていきましょう。
月案のねらいでは、
- 思いっきり走ったり体を動かして遊んだりすることを楽しみ、風邪に負けない体づくりをする
- 霜柱や氷など、寒い環境でしか見ることのできない変化を見付け、季節の変化を楽しむ
ということが挙げられます。
週案では、
- 鬼ごっこなどを通して友だちと体を動かし、走ることの楽しさを味わう
- 外遊びの最初に『冬探し』を行い、それぞれの発見を共有して楽しむ
というねらいを考えることができます。
2月になると梅の花を見ることができるようになってきますので、もしも園庭に梅の木がある場合にはそちらの変化も子ども達と楽しんでいきたいですね。
3歳児の月案と週案2月の書き方は五領域が大事!
寒さの厳しい2月も、積極的に外へ出て五領域を網羅していきましょう。
節分はあっという間に終わってしまいますが、豆まきごっこなどで継続して遊べるかもしれません。
健康
この時期は、毎年インフルエンザによる学級閉鎖が起こりやすいです。
そのため、うがい手洗いを徹底することはもちろんですが、外で身体をたくさん動かして感染予防に努めるようにしましょう。
走ることが嫌いな子もいますので、そんなときには園庭から園舎へと戻るときに簡単スタートラインを引いて、そこから競走して集合場所まで走ることから始めても良いと思います。
最初は興味のなかった子も、人数が増えていくと自ら参加する子が多く、最終的にはクラス全員が参加して走っていたこともありました。
園庭に出てきている人数によっては子ども同士の衝突の危険性がありますので、安全に走ることができるように配慮は必要です。
積極的に楽しく体を動かしていくことやうがい手洗いの見直しなどを、月案や週案の中に取り入れてみてください。
人間関係
ここまでで集団遊びをたくさん経験してきていれば、だいぶ友だちとの関わりも増えてきているのではないでしょうか。
クラスの友だちに慣れてきたら、今度は学年を超えた友だちとの関わりも大切にしていきたいところです。
節分では、5歳児クラスの子ども達が鬼のお面を作って遊んでいることがありますよね。
そこで、鬼役として3歳児クラスに呼んでみては如何でしょうか。
親しみのあるお兄さんやお姉さんが鬼のお面を被って保育室に登場するだけで、子ども達は大興奮です。
5歳児の子達やそのクラスの担任の先生に了承を得てからとはなりますが、小さく丸めた紙を豆に見立てて遊ぶ『豆まきごっこ』が一時流行ったこともあります。
紙の豆なら、当たっても痛くないので安全ですが、顔は狙わないなどの約束事は決めておきましょう。
節分のときは怖くて豆を投げることができなかった子も、5歳児の子達には楽しそうに紙の豆を投げていて、とても喜んでいた様子もありました。
他の学年の子と遊ぶ機会をこちらで作ってあげることで自然と関わりが広がっていき、年長者へ憧れの気持ちを持つことへも繋がります。
他学年の保育者へ相談してからになるかもしれませんが、2月の月案や週案では、他学年との交流についてもふれてみると、内容がより充実するでしょう。
環境
他の領域と重なる部分がありますが、他学年と交流を持つことのできる環境を作ることもこの領域に含まれます。
園バスがないという園では、日頃の他学年との交流が自然と制限されてしまうことも多くあるのではないでしょうか。
そんなときに、保育者が声を掛け合って交流する時間を設けてあげれば、年齢の小さい学年の子達はお兄さんやお姉さんへの憧れを持つことができますし、大きい学年の子達はお世話をする喜びを味わうこともできます。
また、外遊びの面ではねらいの項目でもふれたように、冬探しをして環境の領域を満たすと良いでしょう。
霜柱を踏んだらどのような音がするのか、氷はどのくらいで溶けるのか、梅の花は蕾からどのくらいで咲くのかなど、この時期ならではの変化や発見がいっぱいです。
自然の変化や音、感触を楽しむことは、幼児教育にとても大切な要素の一つですので、ぜひ取り入れておきたい部分となります。
ねらいとしても保育内容としても、工夫次第で様々な楽しみ方のできる部分ですので、十分に計画を練ってみてくださいね。
言葉
言葉の領域は、絵本や紙芝居を通して節分について知ることで満たすことができます。
「鬼は外」「福は内」という言葉の意味や節分には何故豆を撒いて食べるのかなど、3歳児クラスの子ども達であれば、説明するとある程度は理解することができます。
中には、「福は内」を「服は家」だと思っていて「お洋服はいつもおうちにあるよ」と言っていた子もいました。
このような勘違いをしている子もいるかもしれませんし、ただの言葉として覚えているだけの子が多いかもしれません。
鬼を退治することの他にも、福を呼び込むことや春の訪れであることなど、節分のことについて伝えていくことができると良いですね。
表現
外遊びの中で身体を動かす遊びの中には、鬼ごっこやかくれんぼだけでなく、なわとびがあります。
3歳児クラスでも、このくらいの時期には練習して跳べるようになる子も増えてきますので、まだやったことがない場合には始めてみる良い機会でしょう。
このくらいの年齢の子には、なわとびの中でも長縄をオススメします。
保育者が回せば跳ぶタイミングに縄を合わせてあげられるので成功しやすい点と、『ゆうびんやさん』や『大波小波』などの歌と合わせて遊ぶことのできる点が、初めてのなわとび遊びにぴったりだからです。
特に、『ゆうびんやさん』や『誕生日』という歌は、とても人気で繰り返し遊ぶ子が多くいました。
音のリズムと体のリズムを合わせて跳ぶので、子ども達もタイミングをつかみやすいと思います。
中には、歌を気に入って手を洗いながら歌い、10まで数えたときに手洗いを終えている子もいて、いろいろな場面で活かすことができそうです。
また、ゆうびんやさんの替え歌を作って「○○くんの落とし物(忘れ物) 届けてあげましょ 1歩 2歩……」とお友だちの落とし物や忘れ物を渡してあげる姿もありました。
歌は、子ども達にとっても身近で受け入れやすいものですから、メロディやリズムに乗せて色んな表現をすることにも繋げていきたいですね。
月案や週案には、『歌を通してなわとび遊びに親しむ』『親しみのある歌を○○に取り入れ、自ら進んで行うようにする』というような内容を含めると良いかもしれません。
子ども達に人気だった『誕生日』のなわとび歌は探しても見付からなかったので、参考までに歌詞と遊び方だけ紹介します。
○○ちゃん(園児の名前) 今何歳?
1歳 2歳 3歳 4歳 ……(引っかかるまで数える)
今何歳?までは縄を左右に揺らし、1歳からは縄を回して遊びます。
3歳児の2月月案と週案に子どもの姿についての書き方ポイント!
早い子は、2月には年中さんの学年になることを強く意識し始めます。
ただ、それが期待に繋がっているのか不安やプレッシャーになっているのかはそれぞれです。
まだ個々で差があるので全体のことを書く月案や週案には取り上げづらいところはありますが、もしも全体として意識している子どもが多いのであれば、そのことについてふれてみても良いかもしれません。
また、インフルエンザでの欠席も多くなりがちな時期になりますので、毎日誰が来ていて誰が休んでいるかというところにも目が向くようになります。
もちろん、前からそのことを意識している子もいますが、休んでいる子が多くなってくると3歳児の目にもわかりやすく人数が減るので、話題にも出やすくなるのです。
友だちへの興味が広がっているということでもありますので、グループ活動を多くしたり積極的にいつも一緒にいる子ではない子との関わりの場を作ってみたりすると良いでしょう。
節分の時期に限った部分では、クリスマス同様に悪いことをすると鬼が来るというふうに、必要以上に怖がる子もいますので、様子をよくみておいてください。
豆まきの日に、もしも怖がって豆が投げられないようであれば、保育室で一緒に鬼のお面を作り、それを付けて交代で鬼役と退治する役を楽しむ遊びなどを通して自信に繋げてあげると良いですね。
節分に関しても進級のことに関しても、不安なことをそのままにしないで子どもと一緒に解決できるようにしていきましょう。
3歳児の2月の月案と週案の振り返り・反省する時の注意点
2月の振り返りや反省をする際に意識しなければならないことは、次がその学年の最後の月になるという点です。
3歳児クラスとしての総まとめの月へと繋げなければいけません。
そのため、2月は順調であったからといって次の課題をあまり難しいものにしてしまうと、かえって自信を無くしてしまう恐れがあります。
振り返りや反省をする際には、達成できたことからほんの少しステップアップできるような課題を一緒に考えていくと良いでしょう。
また、振り返りや反省を行う際に、もしも達成できなかったことがあったとしても焦りは禁物です。
次の学年でも、引き続き同じ子ども達をみることができるとは限らないという園も多いかと思います。
そのため、次の先生に引き継ぐ際に少しでも今ある課題を改善しなければと思ってしまうかともいるかもしれません。
しかし、それは保育者側の都合であり、子ども達にとっては次の学年という道に進むだけです。
成長の過程の中の通過点ということを忘れず、無理なく翌月へと繋げていきましょう。
3歳児2月度の月案と週案のねらいや書き方は実践の事実を大事にする
以上、3歳児の月案と週案!2月のねらいと書き方についてでした。
2月は1年で一番短い月ですので、時間があっという間に過ぎていきます。
時間を無駄にしないためにも、月案や週案の内容はしっかりと考えていきたいですね。
今回のポイントは、以下の通りです。
- 2月のねらいは節分の鬼と寒さに負けない心と体づくりに焦点を当てる。
- 運動遊びでは新しいことに挑戦しながら五領域にふれる。
- 他学年との交流や季節を感じる動きも五領域の大切な要素!
- 進級に向けての姿の変化が見られ始める。
- 次が3歳児クラス最後だからこそ、落ち着いて振り返りと反省をしっかりする。
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