こんにちは!
保育心理士のユウです。
3歳児の月案や週案を書く際に、多くの場合、子ども達の今後に繋がるねらいや保育内容を第一に考えていることかと思います。
まず、毎月の月案・週案を作成するには3歳児の保育ポイント4点を抑えます。
- 子どもの意思を尊重する。
- 「何で?」の質問に保育者が応答する。
- 粘り強く見守る。
- 子どもの自己主張に上手に対応する。
その上でより具体的に保育をしていくうえで欠かせないのは五領域ですね。
保育を学ぶ上で、必ず誰もが通ってきた道ですからね(*^^*)
そこで今回は、3歳児の1月に的を絞って月案や週案のねらいや書き方をまとめました。
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3歳児の月案と週案1月のねらい作成のポイントは?
1月は3学期の始まりであり、新しい年の始まりの月です。
学年は変わりませんが、子ども達と心機一転して過ごしていきたいところですよね。
ただ、まだ3歳児ですから、冬休み明けすぐには園の生活に慣れない子どももいるかもしれません。
実際に、「ママに会いたい」と泣き出してしまう子どもがいたこともあるので、無理は禁物です。
また、冬休み中に生活リズムが乱れ、日中に眠そうにしている子どもの姿もあります。
そのときのクラスの様子にもよりますが、『園での生活リズムを取り戻し、楽しんで過ごす』という月案のねらいや1月1週目の週案のねらいを設定することができますね。
そして、1月といえば忘れてはいけないのが、お正月です。
3歳児にもなれば、楽しむことのできるお正月遊びの幅も広がってくるかと思います。
月案を作成するには前月の子どもの姿を参考にします。
たとえば、
- 発表会では、子ども一人ひとりが楽しんで遊戯を披露していた。
- 気の合う友達を誘い、好きな遊びを楽しんでいる姿が見られた。
という子どもの様子から以下のような1月のねらいが考えられますね。
- 冬の生活の仕方が身につき、身のまわりのことを進んでできるようにする。
- 冬の自然に興味をもち、見たり触れたりして楽しむ。
- 正月遊びや伝承遊びをルールを理解し、遊ぶことができるようにする。
なので、製作活動で凧を作って外遊びの際にみんなで凧あげをして遊ぶという活動を計画してみては如何でしょうか。
月案では、
- お正月遊びについて知り、季節を感じながら楽しむ
- お正月遊びに興味を持ち、友だちと楽しさを共有する
- 冬の生活の仕方が身につき、身のまわりのことを進んでできるようにする
- 冬の自然に興味をもち、見たり触れたりして楽しむ
などのねらいを考えることができます。
そして、週案のねらいとするのであれば、
- 凧作りを楽しみ、手作りの凧があがる喜びを味わう
- 福笑いを通して、出来上がった顔の面白さを友だちと共有し、完成品の違いを楽しむ
- 戸外に出て風の冷たさを感じたり、氷や雪に触れて遊んだりする
- のりやはさむ、クレヨンなどさまざまな用具を使い、作ったり描いたりすることを楽しむ
というものを設定しても良いでしょう。
字を読むことを必要としたり、技術が必要だったりするものは楽しさよりも難しさの方が勝ってしまう可能性があります。
そのため、3歳児のお正月遊びは、感覚的なものや製作、体を動かすことで簡単に楽しむことのできるものを選ぶと良いでしょう。
家庭では、お正月遊びに触れる機会も少なくなってきていますので、園で十分に楽しませてあげてくださいね。
月案・週案の立て方のポイントをまとめると、最短で月案・週案を作るには4つステップがあります。
- 前月の子どもの姿を把握する。
- 月のねらいを決める。
- 養護、教育・保育、食育の月案を考える。
- 月案を参考に週案を作成する。
日頃から子どもの様子を的確に知らないと月のねらい、月案、週案は作ることはできないので保育者は常に意識しないとダメです。
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3歳児の月案と週案1月の書き方は正月遊びや伝承遊びを中心に書こう!
1月の5領域では、ねらいでも触れたお正月や冬休み明けという点に絡めて考えていくと、どの領域もバランスよく組み込むことができると思います。
ぜひ、参考にしてみてください。
健康
健康の領域では、12月に引き続き感染症予防についてふれることもできますが、冬休み明けですので、園の生活に再び慣れていくことにふれていくことも重要です。
冬休みはお正月を挟むので、夜更かししている子も多くいます。
また、寒さが厳しいために朝早くに起きることができず、生活リズムが乱れてしまう子どももいますね。
そのため、月案や週案では園での生活リズムを取り戻すことにふれていくことが良いでしょう。
体を動かす方面から考えるのであれば、ねらいの部分でも例として出した凧あげに関して書いても良いですね。
寒さで外遊びを渋る子どもがいても、自分が作った凧が空にあがるとなれば、自然と外へ足が向きます。
走ることで風に乗ってあがる様子を楽しむこともできますので、外遊びで身体を動かす機会を作ることもできますよ。
他に「手洗いやうがいの大切さを知らせ、少しずつ身につくように援助する」「手洗いやうがいが丁寧におこなえるように十分に時間を待つ」ことも健康では大事なので追記してもいいですね。
人間関係
この領域は、冬休み中にあったことを友だちと報告し合うことで満たすことができます。
冬休みは、子ども達がそれぞれの家庭で過ごしていることが多いため、思い出も様々です。
こんなことがあった、こんなことをしたという話をお互いにできれば、話の内容に興味を持って新しいことを知るきっかけにもなりますし、様々な友だちと関わることにも繋がります。
わざわざ改まってそのような場を作らずとも、遊びの中で保育者から問い掛けて話題を広げてみても良いですね。
「冬休み中はスキーに行った」という子の話を聞いた日は、スキーごっこをしてみんなで遊ぶということもありましたので、遊びの幅も広げてくれます。
月案や週案では、『冬休みの思い出を言葉にして伝え合い、友だちや保育者と共有する』や『冬休みの思い出を遊びの中に取り入れ、友だちと楽しむ』というねらいとして書くことができます。
環境
環境では、まずは親しみのある絵本や音楽で保育室をいつも通りにすることを意識していきたいところです。
新年になったからといって、がらりと雰囲気を変えることはあまりないでしょうが、休み明けは少々不安になって登園してくる子どももいますよね。
そのため、できるだけ親しみのある環境にしておくことが安心感にも繋がりますし、スムーズに園生活に戻っていくことへの手助けにもなります。
月案では落ち着いて過ごすことのできる保育環境づくりについて、週案では、子どもの様子によってその都度必要な保育環境についてふれていくと書きやすいかもしれません。
また、その年の干支の動物をお部屋に飾ってみたりお正月遊びができるものを準備しておいたりすることで、興味を持つきっかけにも繋がります。
3歳児であれば、自分がなに年生まれかがわかっている子とまだ知らない子とがいるので、知っている子どもの力を借りながら知識や興味を広げていきたいですね。
さらに、環境では花が生長していく様子に興味を持ったり、興味を示し観察したりします。気付いたことを友だちや保育者に伝えようとする子どもがいるので一緒に喜びを受け止め共感できるといいですね。
言葉
言葉の領域では、人間関係の領域にも含まれる冬休みの出来事の共有について絡めて月案や週案に書くと良いでしょう。
長期休み明けには、何があったのか、出掛けたのであればどんなところだったのかを言葉で伝えるとても良い機会です。
友だちに伝えて共有することはもちろんですが、保育者も一緒に耳を傾けることで、その子がどのくらい状況を自分の言葉で伝えることができるのか、どのような言葉を知っているのかということを把握するチャンスにもなります。
3歳児はまだ知っている言葉も少なく、適切な表現ができずにいる姿も見られるかもしれませんが、その際には保育者が代弁するなどのサポートをしていきたいですね。
表現
1月の表現の領域は、お正月遊びの福笑いに絡めてみては如何でしょうか。
福笑いでは、多くの場合とても面白い顔ができます。
その完成した顔をできるだけ真似して実際に表情を作ってみる遊びにすると、面白い発見にも繋がりますよ。
同じ顔を見ているはずなのに、一人は笑った顔で一人は困った顔をするかもしれません。
どちらが正しいという正解もないので、違いを楽しみながら様々な感情と表情の繋がりを表現して遊ぶことができます。
そこから、○○の顔をしてみようという遊びに変換することもできますし、表情から感情を読み取ることが難しい子どもには、こんな顔をしていたら○○って思っているんだという発見になることもあります。
ぜひ、自分が表現するだけでなく、相手の表現を読み取ったり感じたりすることを月案や週案に含めて計画してみてください。
3歳児の1月月案と週案に子どもの姿についての書き方ポイント!
1月は、月の前半と後半とで少々子どもの姿が変わりやすい月ではないでしょうか。
月の前半は、冬休みが明けてすぐのこととなるので、生活や気持ちの切り替えの早さに差が出てきます。
生活リズムが乱れて一日中眠そうにしている子、長期休み明けで少々不安になっている子、新学期に期待を抱いている子など様々なので、個々の様子をより注意深くみなければいけません。
月案では、冬休みが明ける前に3学期が始まったときの子ども達の様子を予想して記入していく必要があります。
自分のクラスの子どもが、新しいことに気持ちが昂りやすいのか不安になりやすいのかによって、内容は変わってくるでしょう。
週案では、週毎に調整ができますので、子ども達の様子の変化にいち早く気付けるようにしていきたいですね。
最初は個々の気持ちや様子の差が大きくても、月の後半になる頃には子ども達も園生活でのリズムや流れをだいぶ取り戻しているかと思います。
生活に慣れてくると、子ども達も保育者も様々な面で油断しがちになりますので、ケガなどが増えないよう気を付けてみていきたいところです。
そのため、外遊びのことにふれる際には、きちんと準備体操をすることや手を袖の中に隠したりお腹を出したままにしたりということがないかというような、基本的な部分にも目を向けていけると良いでしょう。
室内でも、ストーブを出していたりお正月遊びのために普段よりも多くおもちゃが出ていたりということもありますよね。
ストーブの周りでの約束が守られているか、使い慣れないおもちゃで危険な使い方をしていないかなど、注意してみていくようにしてください。
環境に合わせた配慮なども、子ども達の姿と照らし合わせながら月案や週案に書いていきましょう。
3歳児の1月の月案と週案の振り返り・反省する時の注意点
振り返りや反省を行っていく際には、ねらいや活動内容と子ども達の様子とを照らし合わせて行っていきます。
月案や週案は、実際に行うよりも前に現状からその後の子ども達の様子を予想して書いていくものです。
12月から1月に変わる際には、冬休みを挟みますよね。
冬休み中は、保育者に家庭での様子がわからないので、見えない部分が出てきてしまいます。
そのため、11月から12月に比べて予想と実際の子どもの姿に差ができやすいことが考えられます。
保育園であれば、冬休み中に預かっている子もいますが、全員を預かるというわけではないことも多いでしょう。
そうなれば、ずっと園に来ている子どもと冬休み中には家庭で過ごしている子どもとで差が出てしまうことも予想されますね。
月案や週案では、クラス全体のこととして書かなければいけないので、1月の振り返りや反省を行う際には、その点を意識して行うことが大切です。
まとめ
以上、3歳児の月案と週案1月のねらいと書き方についてでした。
1月は新しい年の始まりになりますので、保育者も一度初心にかえって月案や週案の書き方を見直していきましょう。
それでは、今回のポイントのおさらいです。
- 生活リズムを取り戻すことは大切なねらいの一つ
- 1月の五領域は、冬休み明けと正月遊びに関連付ける
- 園生活が再開したら慣れてきた頃に注意
- 冬休みの過ごし方で子どもの様子に差が生じることがある点を踏まえて振り返りや反省を行う
冬休み中は通常保育時よりも時間がとれる方も多いかと思いますので、じっくりと向き合ってみてください。
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