保育士

2歳児の個人記録の例文【1月・2月・3月】の書き方やねらいを保育の専門家が伝授

保育士の皆さんは、こんな悩みはありませんか?

「個人記録って書くの難しい!」

「2歳児のこの時期の個人記録って何を書けばいいの?」

「それぞれの特徴を見ているつもりだけど、いざ文章にするってなると書けない!」

1月2月3月はクラスの集大成とも言える月です。

4月に比べたら子どもたちもたくさん成長している事でしょう。

しかし、毎日見ているからこそ個人記録に文章として記入するのが難しかったりもします。

保育心理士 ユウ
保育心理士 ユウ
そこで、1月2月3月の2歳児の個人記録の書き方やねらいを徹底解説していきます。

この内容を理解すれば、あんなに悩んでいた個人記録がスラスラ書けるようになること間違いなしです!

2歳児|個人記録例文1月の書き方やねらい

1月は新しい1年が始まり、お正月遊びなどのこの時期にしか体験できない遊びが出来ます。

お正月遊びを通して日本の伝統文化に触れることが出来ます。

また、2歳児の成長に欠かせないのが戸外遊びです。

保育心理士 ユウ
保育心理士 ユウ
寒さからつい室内遊びを選んでしまいがちですが、きちんと戸外遊びも取り入れることで個人記録を簡単に埋めることが出来ます。

冬の自然に触れることで子どもたちの新たな発見にもつながりますよ。

1月:子どもの姿

子どもの姿についての例文です。

・年末年始の連休明けで生活リズムが乱れ、朝泣いて登園する姿や給食中に眠くなってしまう姿が見られる

・保育士や友達と一緒に凧作りやカルタなどお正月遊びを楽しんでいる

・尿意を感じたら自分から伝えることができ、トイレでの排泄の成功回数が増えた

・寒さに負けず、戸外で体を沢山動かして遊んでいる

・冬の自然に触れ、季節を感じて遊んでいる

・気の合う友達と同じ遊びをしたり、ごっこ遊びをして言葉のやり取りを楽しんだりしている

・保育士やお友達とかくれんぼやルールのある集団遊びを好み、ルールを守って遊んでいる

・自分の経験したことやお家であったことなどを保育士やお友達に話して聞かせ、言葉でコミユニケーションをとることを楽しんでいる

・パジャマへの着替えの時に、寒さからか着替えたがらない姿が見られる

1月:ねらい

次に、ねらいです。

・生活リズムをゆっくりと戻し、落ち着いて生活をおくれるようにする

・トイレでの排泄の後の手洗いを徹底し、感染予防に務める

・自分でできたという達成感を保育士と一緒に喜ぶ

・ごっこ遊びの世界観をさらに広げ、お友達と共有する事の楽しさを味わう

・言葉によるコミュニケーションを保育士やお友達と楽しむ

・感染症の流行る時期なので、手洗いうがいの正しいやり方を身につけ、習慣化する

・伝承遊びについて知り、興味を持ってお友達と一緒に遊ぶ

・戸外にでて冬の自然に触れたり体を動かして遊ぶ

・集団で遊ぶことの楽しさを味わう

1月:環境構成と保育者の配慮

環境構成と保育者の配慮についての例文がこちらです。

・伝承遊びについて絵本や紙芝居で知らせ、タコあげやカルタなどの遊び方を教えていく

・室内外の気温差に留意する

・体調の変化に留意する

・気持ちを受け止め、落ち着いて生活が送れるようにする

・必要があれば数分午前睡や休憩を取り入れ、無理なく生活リズムを戻せるようにする

・正しい手洗いうがいの方法を歌や絵本などを取り入れて知らせていく

・手洗いうがいの大切さを教材を使って知らせていく

・子どもの話をしっかりと聞き、気持ちを共感することでさらに話したいという気持ちを引き出す

・危険のないように見守りながら子ども同士のやり取りを見守り、遊びの世界を広げられるような声掛けをしていく

・ルールのある遊びや集団遊びを提案し、みんなで遊ぶことの楽しさを味わえるようにしていく

・子どもの新たな発見に一緒に驚いたり感動することで共感していく

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2歳児|個人記録例文2月の書き方やねらい

2月は生活リズムも戻って、きもちの面でも落ち着いてきたのではないでしょうか。

手洗いうがいやトイレにも慣れてきて、習慣化しているはずです。

保育心理士 ユウ
保育心理士 ユウ
しかし、習慣化しているところをよく見てみると、意外と手を抜いてやっていたり、変な癖がついていたりします。

そんな子どもたちの姿をよく観察し、個人記録を書いていきましょう。

2月:子どもの姿

子どもの姿がこちらです。

・トイレットペーパーを必要以上に出してしまっている

・水の冷たさからか、手洗いをせずに次の活動にうつろうとする姿が見られる

・鬼が出てくるお話に興味を持ち、絵本や紙芝居を読んでいる

・衣服の着脱はスムーズに出来るようになったが、裏返しの服を直すことが難しい

・前日にやった遊びやお話を覚えていて、登園を楽しみにしている姿が見られる

・保育士やお友達と一緒にリズム遊びやリトミックを楽しんでいる

・戸外にでて体を沢山動かす遊びを楽しんでいる

・できないことは「できない」「やってください」と保育士に助けを求めることが出来る

・粘土遊びやお絵描きなど、集中して遊ぶ遊びを楽しんでいる

2月:ねらい

ねらいがこちらです。

・鬼のお面や豆入れバックなどの製作を楽しんで行う

・節分の由来などを絵本や紙芝居を通して知る

・粘土やお絵描きをする時のお約束をしっかりし、お約束を守って楽しく遊ぶ

・衣服の裏返しを保育士と一緒に直そうとしてみる

・ごっこ遊びを通して自分を表現することを保育士や友達と一緒に楽しむ

・手洗いうがいを自分からやろうとする

・適切なトイレットペーパーの長さを知る

・集団遊びやルールのある遊びを楽しむ

・できないことを保育士と一緒にやってみて、できたという達成感を味わう

2月:環境構成と保育者の配慮

環境構成と保育者の配慮がこちらです。

・子どもが興味のある素材や教材を用意し、自由に出し入れ出来るような環境を作る

・節分や鬼についての絵本などを読み聞かせて節分に興味が持てるようにする

・衣服の裏返しを子どもが直せるように手伝ったり援助する

・トイレットペーパーの適切な長さを見せ、知らせていく

・室温や湿度に注意し、適切な環境で室内遊びができるようにする

・手洗いうがいの重要性を再度確認する為に教材を用いて説明する

・必要ならお湯を使ったりして、手洗いが寒くならないように工夫する

・遊びを集中して出来るように遊びごとにコーナーにわけておく

・前日の遊びやお話ができるように用意しておく

・鈴やカスタネットなどの楽器を使い、リズム遊びの幅を広げる

・しっぽとり、色鬼などの集団遊びを充実させる

2歳児|個人記録例文3月の書き方やねらい

いよいよ3月は年度の最後です。

4月に比べたら子どもたちの成長が素晴らしいですね。

保育心理士 ユウ
保育心理士 ユウ
次のクラスにあげるためにも3月の個人記録は特に重要になってきます。

残りの1ヶ月でさらに子どもの成長を促して行けるようにしていきましょう。

3月:子どもの姿

子どもの姿について、例文はこちらです。

・次のクラスへの期待や憧れが出始める

・箸やスプーンを使って給食を完食し、全部食べたことを保育士やお友達に嬉しそうに報告している

・体験したことやその日の出来事を言葉で伝えることを喜んでいる

・ルールが理解出来ずにトラブルになったり、お友達のおもちゃを無断で取ろうとする姿が見られる

・戸外や散歩にでかけて春の訪れを感じている

・たんぽぽやつくしを見つけて春の自然に触れて遊んでいる

・3歳児のクラスへ行き、遊んだり給食を食べたりして新しいクラスへの期待が膨らんでいる

・進級することを理解していて、身の回りの事を自分でやろうとする姿が見られる

・異年齢児と戸外で遊んだり一緒にお散歩に行って、交流を楽しんでいる

3月:ねらい

ねらいがこちらです。

・給食を友達と一緒に楽しみながら、残さず食べた事への達成感を味わう

・食後の片付けの習慣を身につけていく

・知っている言葉や単語を使って保育士やお友達とのやり取りを楽しむ

・会話の中で、自分の話だけじゃなくお友達の話も聞こうとする

・異年齢児との交流を楽しむ

・戸外に出て好きな遊びを楽しむ

・登園を楽しみにし、身の回りの事を自分でやってみようとする

・お散歩に行き、花や虫など春の自然に触れて遊ぶ

・新しいクラスへの期待を持って生活する

・気の合うお友達とじっくり遊んだり、集団で遊んだりする

3月:環境構成と保育者の配慮

環境構成と保育者の配慮がこちらです。

・集団遊びのためのゲームを用意したり、ゲームに必要なものを用意する

・食事を楽しむことを大切にしながら、食具の使い方やお皿の持ち方など声掛けをする

・食べ終わったらお皿を片付けたり、後始末をしたりする習慣を身につけられるように声をかけていく

・子ども同士のやり取りを大切にし、必要ならイメージを膨らませることができるように声をかけていく

・異年齢と一緒に活動したり、一緒にお散歩に行く機会を設け、交流を楽しめるようにする

・異年齢とのコミュニケーションが難しい時は仲介したり代弁して気持ちを伝えられるようにする

・戸外の固定遊具を定期的に点検し、安全に配慮する

・お散歩では交通ルールをきちんと話し、安全に気をつけて行く

・春の自然が感じられるルートを下見してから散歩に出かける

・進級に期待が持てる声掛けをし、大きくなったことを一緒に喜び共感する

・自分でやりたいという気持ちを認め、必要なところは手伝って、達成感を味わえるようにする

・子どもの発見に共感し、さらに想像を膨らませることの出来る声掛けを意識する

・好きな遊びをじっくり楽しめるような環境や道具を提供する

・集中して遊べるようにそれぞれのコーナーを確保しておく

・自分の体験を話したいと思えるようにいつでもやさしく受け止め、話を聞くようにする

・お友達の話も聞けるように、順番や時間を決めて話を聞いたり聞いて貰えるようにしていく

2歳児の個人記録は例文を参考に書こう!

2歳児の個人記録の例文【1月・2月・3月】の書き方やねらいについて解説しました。

個人記録は難しいと思われがちですが、コツさえ掴めばすぐに書けます。

保育心理士 ユウ
保育心理士 ユウ
大切なのは子どもたち一人一人の成長をしっかり見ていくことです。

まだ2歳児は月齢による差がある年齢なので、一人一人内容が大きく異なるでしょう。

しかし、育てたい姿をしっかり想像出来ていれば、個人記録は簡単に書けます。

特に、1月2月3月は進級するために大切な期間です。

進級するために必要な姿を想像すれば個人記録を書くことができます

そして、この時期の子どもたちは4月からの成長がもっとも大きく見られる月でもあります。

1月2月3月で子どもたちの成長を見守り、次のクラスへスムーズに持ち上げていきましょう。

ABOUT ME
保育心理士ユウ
これまで延べ500名以上の子どもの成長や保護者の支援をしてきました。 「こどものしあわせはみんなのしあわせ」をモットーに日々、保育士を応援し、育児中の保護者支援をしています!
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