こんにちは!
保育心理士のユウです。
子ども達にとって馴染みやすいわらべうた遊びは、その遊び方も様々です。
わらべうたは子どもの生活の仲に自然に溶け込んでいくものです。
個人で楽しむものもあれば、集団で楽しむことのできるものもあるんですよね。
3歳児がわらべうた遊びをする時の保育のねらいは、保育者がわらべうたの楽しさを伝え、子どもが保育者のわらべうた遊びを真似、子どもが遊び方も自由に楽しむことです。
この記事では、3歳児という友だちとの関わりが出始めてきた時期に遊んでみたいわらべうたを、ねらいや環境構成と一緒に紹介していきます。
ぜひ、クラスのみんなで楽しく遊んでみてくださいね。
わらべうた遊び【3歳児】のねらいは?
3歳児は、並行遊びから少しずつ友だちとの遊びへと移行していきます。
色んな2人組をつくって遊ぶことで、自然と関わりが広がりますし、協力しなければできない遊びです。
できないときに教えてくれる子がいたり、特定の子としか組みたがらない子がいたりと、様々な状況の中で、一緒に解決していく術を考えていくこともできます。
・遊びを通して、たくさんの友だちと触れ合い、今後の関わりに繋げる
・成功したときの喜びや協力することでできる楽しさを味わう
というようなねらいを設定すると、その後の集団遊びへも繋げていくことができますね。
遊び方と発達段階を照らし合わせたねらいにすると良いでしょう。
わらべうた遊びのねらいについて詳しくは月刊ちいさいなかまに書いてあります。
わらべうた遊び【3歳児】の遊び方は?
3歳児というのは、友だちとのトラブルを経験しながら、少しずつ自分の気持ちを抑えたり主張したりということを学ぶ時期です。
また、コミュニケーション能力も発達しますので、友だちと一緒に遊ぶことの楽しさをより感じることができるようになります。
わらべうたでは、同じうたを歌いながら遊ぶことで、より一層、同じことをして遊ぶ楽しさの共有をすることができるのではないでしょうか。
うたによっては、簡単なルールのあるものもありますし、手遊びのような全くルールを必要としないものもあります。
相手の気持ちがわかり始める時期だからこそ、朝のうたなどでうたを共有しておき、いつも一緒に行っていることが集団の遊びへと繋げて、友だち関係の広がりをつくるきっかけとしていけると良いですね。
わらべうた遊び【3歳児】で保育室でできる5選♪
保育室でできるわらべうたを紹介します。
ハンカチを使ったり寝転がったりなど様々な方法で、保育室での遊びを楽しみましょう。
①おせんべいやけたかな
おせんべ おせんべ やけたかな
馴染み深いうたで、一度は遊んだことのある人が多いのではないでしょうか。
みんなで手のひらを下にした両手を前に出し、歌いながら一人がみんなの手を順番に指差していきます。
そして、「やけたかな」でちょうど差された子は、指差された手を裏返しにします。
そのようにくり返し、一度手のひらを上に返してから再び下に戻ったら、焼けたおせんべいを食べる真似をして、両手のおせんべいを最初に食べられた子が勝ちです。
タッチされたらお腹を上にして、再び腹ばいの体勢に戻ったら、一緒に歩き回りながらタッチする役になってもらいましょう。
最後の子は、みんなに食べられてしまう遊び方は、きっと盛り上がりますよ。
②さよならあんころもち(お手玉やボールを隣の人に回す)
さよならあんころもち またきなこ
さよならあんころもち またきなこ
さようなら
このうたは、様々な遊び方ができます。
みんなで手を繋いで輪になり、手を揺らしながらうたって「さようなら」のところで手を離してお辞儀をして別れる遊び方。
うたに合う拍子を手で叩きながら歌う、リズム遊びの遊び方。
お手玉や小さなボールなどを、歌いながら隣の人に渡していき、「さようなら」で止める遊び方などです。
その場の人数や状況に合わせて、遊び方を変えてみてください。
③なべなべそこぬけ
なべなべそこぬけ
そこがぬけたらかえりましょ
この遊びは、ご存知の方も多いのではないでしょうか。
2人組をつくり、向かい合って手を繋いで「かえりましょ」のところで腕に体を通して背中合わせになるようにする遊びです。
3歳児であれば、できることできない子はいますが、そういう時にはできる子とできない子を組ませてあげると、上手くいくことも多いです。
背中合わせから再び向かい合うところまで戻るのを1セットとして、1セットごとに友だちを変えてやってみると関わりが広がりますよ。
④チュチュココ
チュチュココ トマレ(何回か繰り返す)
トマラニャ とんでいけ
これは、ハンカチやミニタオルを使った遊びになります。
「チュチュココトマレ」のフレーズ歌いながら上下に振る動作を何回か繰り返した後、最後の「トマレ」をわかりやすく少し強めに言ってあげて、それを合図に一旦動きを止めます。
そして、「とんでいけ」で布を上に投げてキャッチするという遊びです。
慣れてきたら「トマレ」の合図をするのも子ども達に任せることができますので、より楽しく遊ぶことができますね。
⑤なこうかとぼうか
なこうかとぼうか なこうかとぼうか
なこよか ひっとべ
このうたでは、歌いながら腕を振り、「ひっとべ」の声に合わせてその場から前にジャンプして遊ぶことができます。
年齢が高くなったら、後ろ向きジャンプにも挑戦してみたいですね。
わらべうた遊び【3歳児】でホールでできる5選♪
3歳児では、簡単なルールのあるものから、少しずつ鬼ごっこなどへと繋げていけるものや協力して遊ぶものを紹介していきます。
①おふねがぎっちらこ
おふねが ぎっちらこ
ぎっちらこ ぎっちらこ
おふねが ぎっちらこ
ぎっちらこ ぎっちらこ
このうたは、みんなで手を繋いで輪になって座り、上体を倒したり起こしたりして遊ぶものです。
倒れたり起きたりするタイミングが合わなければ、逆に引っ張られてしまうため、隣の友だちの動きに合わせることが大切になります。
みんなで舟を漕いでどこに行くのかなど話しながら遊ぶと、より楽しくなりそうですね。
②いっせんどうか
いっせんどうかは おもたいな
てくてくくらべの おおげさよ きゅうとん
門くぐり遊びのうたです。
2人の子が手を繋いでアーチをつくり、その下を他の子が2人組になって、くぐって遊びます。
「きゅうとん」のところで、アーチを下に降ろして門を閉め、閉めた門に捕まってしまった2人の子が、アーチ役を交代します。
くぐる子も、人数によって一人ずつ一列でくぐったりと、状況に合わせて変更してくださいね。
③からす かずのこ
からす かずのこ にしんのこ
おしりをねらって かっぱのこ
この遊びでは、みんなで輪になって遊びます。
一人鬼役の子を決め、その子は輪の周りをぐるぐると回ります。
そして、「かっぱのこ」でちょうど自分の前にいた子のおしりを、ポンポンポンと三回うたに合わせて叩き、叩かれた子が鬼役の子の後ろに電車のように繋がっていく遊びです。
最後の子は、全員からおしりを叩かれることになります。
また、行う場合には、強く叩かないことを約束として決めることが必要ですね。
叩かれた子どもと鬼を交代していく形で行っても、楽しめる遊びだと思います。
④もぐらどん
もぐらどんの おやどかね
つちごろり まいったほい
「もぐらさん もぐらさん 朝ですよ」
「はーい」
この遊びは、鬼ごっこの前段階として有効な遊びです。
子ども達は、鬼役を一人決め、その子を中心にして、みんなで手を繋いで丸くなり、歌いながらぐるぐると回ります。
そして、みんなで「もぐらさん ~」のセリフを言い、鬼役の子が「はーい」と言って起きたら、一人選んでタッチします。
そして、鬼役が交代になるという遊びです。
⑤こんこんさん
こんこんさん あそびましょ?
「今 起きたところ」
こんこんさん あそびましょ?
「今 顔を洗ってるところ」
こんこんさん あそびましょ?
「今 ご飯食べてるところ」
おかずはなぁに?
「へびの生焼け!」
このうたでは、やり取りを楽しみながら遊びます。
最初は、やりとりだけで楽しみ、集団遊びができるようになったら、鬼役を決めて「へびの生焼け!」と答えたところで、鬼ごっこへと発展させて遊ぶことができます。
3歳児は、鬼ごっこなどの鬼になることを、頭では理解していても、実際になると嫌な気持ちが先行して、泣き出したり遊びから抜けたりということも多くあります。
まずは、鬼役にも追いかける以外の役割を与えることのできる、わらべうた遊びから始めると、鬼役も楽しくなるかもしれませんね。
他にもおすすめできるわらべうたを紹介します。
たけのこいっぽん
オニを一人決めます。
先頭の子は、木やボールにしがみつき、つぎの子からは、腰に手を回して一列につながります。
オニは「たけのこ1本ちょうだいな」と歌いながら、たけのこになったみんなに近づきます。
みんなは、「まだ芽がでない」と歌い、オニははじめの場所に戻ります。
オニが繰り返し、「たけのこを2本3本」と歌い、「もう芽が出たよ」とみんなが歌えば、オニはいちばん後ろの子を引っこ抜きます。
引っこ抜かれた子は次のオニになりますが、もし、列の途中で途切れてしまったら、次のオニは、離れた子になります。
ほたるこい
オニを決め、オニ以外は輪になります
みんなでうたを歌いますが、オニは、輪の中を提灯を持って、歌いながら歩きます
「みてこい」でオニが提灯を輪の中の1人に渡し、その子が次のオニになります
※小さい子はみんなで提灯を持ち一緒に歌いながら歩きます!
かごめかごめ
みんなで輪になり手を繋ぎます。
オニは輪の中に入り、手で目隠しをしてしゃがみます。
輪になった子は、歌いながら時計回りに歩きます。
「ツルとカメがすべって」で歩くのを止め、しゃがみます。
「うしろの正面だあれ」と、歌い終わったら、オニの後ろにしゃがんだ子が鳥の鳴き声をします。
オニはそれが誰の声かを当てます。
当たれば鬼を交代します。
ダイコクダイコク
じゃんけんで勝った子が、みんなの手を持つ子になります。
みんなは手を出して高く重ねていきます
その上に①は握りこぶしを置き、ぐりぐり回しながら、「ダイコクダイコク・・・」と唱え、「フクダイコク」を合図にみんなの手を打ちます(いつ言うかは自由)。みんなは合図で、さっと手を引っ込めます。
打たれた子が次の手を打つ子になります。だれの手も打てなかったら、打てるまで続けます。
わらべうた遊び【3歳児】の環境設定は?
環境設定を行ううえでいつでも気にしなければならないのは、安全面と衛生面についてです。
わらべうた遊びでは、道具を使用することはほとんどありません。
しかし、集団で行うものとなると、手を繋いで遊ぶものや走り回るものも多いため、足元には十分注意しましょう。
室内であれば、床は滑りやすくないか、引っかかって転んでしまうようなものはないか、衝突してしまう恐れのあるものはないかなど、細やかなところまで気を付けて見てください。
また、3歳児も最初の頃だと、自分の興味のあるものが目に入れば、輪から外れてそちらへと行ってしまう可能性もあります。
遊びに集中できるよう、余計な物は目に付かないところに置いたり隠したりするなどの配慮をすると、よりよい環境づくりとなるでしょう。
3歳児わらべうた遊びのねらいや遊び方まとめ♪
3歳児は、子ども同士の関わりがぐっと増える年齢です。
ぜひ、ポイントを押さえながら、みんなで楽しく遊んでみてくださいね。
・遊びの内容と発達段階に合わせたねらい決め
・ルールのあるものは少しずつ複雑に
・友だちとの遊びは2人から徐々に増やしていくとスムーズ
・安全に配慮した環境づくり
楽しむ気持ちを共有しながら、取り組んでみてください。
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