月案を考えるのって意外と時間かかりますよね。
「来月の月案、ぜんぜん思い浮かばない」「月案の書き方ってよく分からない」「月案ってどうやって考えればいいの?」
などなど、考え込んでしまう保育士さんも多いのではないでしょうか。
特に、小さいクラスは月齢によって出来ることも違いますよね。
そのため、クラス全体を見て目標を立てるのが難しいです。
新人保育士でも分かるように、1歳児の3月月案の書き方を分かりやすくに解説しますよ。
難しい月案もねらいもあっという間に書き終わりたい方は、最後までチェックです!
1歳児|3月月案のねらいで大切なこと
3月は1年の集大成。
次のクラスに持ち上げるためにとても重要な月です。
そのため、3月の月案のねらいはしっかり考えて書かなければいけません。
ねらい①保育者に見守られながら自分の身の回りの事が出来るようになる
2歳児クラスになったら、自分のことは自分で行うようになります。
お道具箱からクレヨンを出したり、トイレに行く際は自分でズボンを脱いだり、なんでも自分でできるように促していきます。
そのため、1歳児クラスから身の回りの事を自分で行う練習をしておいた方がスムーズに上のクラスへ上げられるでしょう。
特にこの時期の1歳児は、自分でやりたいという気持ちが芽生える時期です。
急いでいるからと否定したりせずに、必要なところだけ手伝うなどしながら、1人1人の気持ちを尊重しましょう。
ねらい②保育士の仲介で、お友達とのかかわりを楽しむ
3月頃になると、他児の存在を認識するようになり、一緒に遊ぶ姿が見られるかもしれません。
時には喧嘩をしてしまったり、手が出てしまうこともあります。
お友達とどうかかわっていいのかを保育士が仲介しながら、遊びの中で学んでいけるといいでしょう。
そのためには、それぞれの気持ちを代弁して相手に伝えることも必要になります。
ねらい③保育士の模倣をしたりごっこ遊びをしたりする中で、言葉のやりとりを楽しむ
1語文から2語文になる時期です。どんどん言葉を吸収する大切な時期。
ごっこ遊びの世界で言葉のやりとりを楽しむ中で、たくさんお話しています。
ひとつずつ単語を覚え、覚えた単語を披露したくなり、またひとつ覚えるということを繰り返しています。
そこで、保育士が気をつけなくてはいけないのは、汚い言葉を使わないことです。
子どもたちは、私たちが思っているよりも大人の言動をよく見ています。
私たち保育士がいいお手本になりたいですね。
なるべく綺麗な言葉を意識して、言葉のやりとりを楽しみましょう。
ねらい④ひな祭りの行事に参加し、雰囲気を味わう
1年に1度のひな祭りです。
子どもたちにとって今年度の最後の行事になります。
ひな祭りの絵本やペープサートを読んだり、ひなあられをみんなで食べたりするのも、ひな祭りの醍醐味ですね。
ホールでひな祭り会を行う園なら、異年齢児とのかかわりも楽しめます。
歌ったり行事食を食べて、楽しくひな祭りを過ごしましょう。
ねらい⑤進級への期待を持つ
新しいお部屋、新しい先生、新しいお友だちに子どもたちは不安ですよね。
今まで信頼していた先生は、次は別のクラスの担任になってしまいます。
この不安な気持ちを「はやくお兄さん、お姉さんになりたい!」という期待に変えることが3月の大切なねらいです。
不安な気持ちのまま新しいクラスに行っても、保育園が楽しくなくなっちゃいますよね。
1歳児|3月月案の書き方ポイント&文例
それでは、1歳児の3月月案の書き方のポイントと文例を解説して行きます。
こんな感じでしょうか。
先月の子どもたちの様子
- 戸外遊びで、花や虫などの自然に触れ、春の訪れを感じている
- 戸外で固定遊具で遊んだり、保育士と追いかけっこをしたりして体をたくさん動かして遊んでいる
- お友達の存在を気にし始め、近くで同じ遊びをしたり、やりとりをして楽しんでいる
- 自分の身の回りの事を自分でやろうとする意欲がみられる
- 食具に慣れ、こぼしながらも自分で食べ進めている
- 保育士の援助を嫌がったり、自分でやりたいという気持ちが現れはじめた
- 保育士の模倣遊びや、ごっこ遊びが活発になってきている
- 寒さから、手を洗いたがらない子がいる
- おしぼりを半分にたためるようになってきた
トイレトレーニングを始めている園では、寒さからトイレに行きたがらない子もいるかもしれませんね。
育てたい姿・内容は、生命と情緒の2つの視点と保育所保育指針の5領域に基づいて考えてみます。
育てたい姿・内容
教育
- 自分の持ち物を認識し、出したりしまったりする。(環境)
- 保育士とのやり取りの中で、言葉で表現をする楽しさを味わう。(言葉)
- 様々な物に触れ、大きさや形、色の違いなどを感じる。(環境)
- 異年齢児との交流を楽しむ。(人間関係)
- お友達の存在を気にし、近くで遊んだり保育士の仲介によってやり取りをしてみようとする。
- 音楽やリズムに合わせて体を動かしたりしながら表現する楽しさを味わう。(表現)
- 戸外でおもいきり体を動かして遊ぶ。(健康)
養護
- 自分でできたことを保育士に褒めてもらいながら自信をつけていく。(情緒)
- 気温に合わせて衣服の調整をし、快適に過ごす(生命)
- 鼻水がでたら、ティッシュを取ってもらい、自分で拭こうとする。(生命)
- 保育士に手伝ってもらいながら、排泄の後始末をしたり、手洗いうがいなどの衛生習慣を身につける。(生命)
このようなことが挙げられます。
新学期に向けて、新しいお部屋に慣れるために園内を散歩してみるのも良いですね。
また、新しい担任に引き継ぐために身の回りの事を出来るようにしたりして、自分でやりたいという意欲を育てていく必要があります。
そして、お友達とのやりとりも見られるようになるので、トラブルのないように、見守ったり仲介する必要もあります。
1歳児3月月案の環境構成と保育者の援助・配慮の文例
環境構成や保育者の援助・配慮は保育をする中で、重要なポイントになります。
4月に比べると、3月の環境構成や保育士の援助・配慮は全然違ったものになるので、しっかりと考えておく必要があります。
4月は着替えや食事など、なんでも手伝っていたはずです。
しかし、3月は自立を促していくために必要な部分を手助けする事が大切です。
また、お友達同士のかかわりも4月に比べると増えているはずです。
その分、トラブルも増えているのではないでしょうか。
では、月案に必要な環境構成や援助・配慮について文例を紹介していきます。
環境構成
- 身の回りの事が出来るよう、それぞれのスペースを十分確保していく。
- トラブルがあった際は、落ち着いて話ができるような空間を提供する。
- 保育者やお友達とひな祭りを楽しめるよう、ひな人形の制作をしたり、ひな祭りを題材とした絵本やペープサートを用意したりする。
- 固定遊具に危険な箇所はないか点検する。
- 子どもの体調や、気温に合わせて活動を調節する。
保育士の援助、配慮
- 自分から身の回りの事をしたいと思えるよう声掛けをしたり、必要なら手伝って、自分でできたという達成感を味わえるようにする。
- 子どもが安心してお友達とかかわれるように気持ちをくみ取り、代弁していく
- 子どもが真似をしてもいいような綺麗な言葉遣いを意識する。
- 大きくなったことを一緒に喜び、新しいクラスへの期待が持てるようにする。
- 天気のいい日は散歩に行き、自然に触れたり、地域の人との交流を楽しめるようにする。
1歳児|3月月案の家庭連絡・安全・食育の文例
次は、家庭連絡・安全・食育についてを考えていきます。
3月は、慣れた先生と離れる準備期間です。
この1年で成長した子ども達の姿を保護者はしっかり見ています。
そして、子どもはもちろんですが、新しいクラスはどうなってしまうのだろうと保護者もきっと不安な気持ちを抱えているでしょう。
そんな時に、家庭との連携を十分に図るための、家庭連絡の欄は重要ですね。
また、安全面は気が緩みがちです。ヒヤリハットなどをもう一度しっかり確認することも大切です。子どもたちの安全のために何が必要かをじっくり考えましょう。
健康面では、看護師がいる保育園なら看護師に相談しながら感染症予防に努めるといいですね。
食育は、2歳児クラスになるにつれて1人で食べられるように促していけるようにしましょう。
3月の食育は行事食を楽しむことも大切ですね。
3月月案①家庭との連携
- 進級に向けての方針を伝え、不安や要望をよく聞きしっかりと受け止め、答えていく事で安心して進級出来るようにする。
- 感染症が流行する時期なので、クラス内の感染症状況を保護者に伝えていく。
- イヤイヤ期に突入することで保護者から相談があった際は、気持ちを受止め、一緒に考えていく。
3月月案②健康や安全
- 寒暖差に留意して、室内外の気温差を管理し、快適に過ごせるようにする。
- 鼻や咳が出ている子がいるかチェックし、必要なら保護者に伝える。
- 固定遊具の点検をし、危険な箇所がないかしっかり確認する。
- 外から帰ったら手洗いうがいをしっかりし、清潔を保つ。
3月月案③食育
- 絵本などを通して、ひな祭りの行事の意味を伝え、ひなあられなどの行事食を味わい、行事に関心や興味をもつ。
- 食具を持っていない方の手を食器に添えて食べることができるようにしていく。
- 食が細い子は、盛り付ける量を最初に減らし、全部食べることのできた達成感を味わえるようにする。
1歳児の3月月案はポイントを押さえて書くと◎
1歳児の3月の月案で、ねらいと書き方についてまとめて来ました。
進級に向けて不安な気持ちを抱えているかもしれませんが、そんな1歳児の子供その家族の不安な気持ちをワクワクに変えられるような素敵な保育をしたいですね!
月案をしっかり考えることで、子どもたちや保護者の不安もきっとなくなるはずです。
子どもたちの健やかな成長のために、クラスに合った月案を考えて行きましょう。
ラスト1ヶ月、子どもたちと一緒に保育園生活を楽しんでくださいね。
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