そんな不安、ありますよね。
自閉症スペクトラムと診断されて、将来の不安を抱える保護者の方いらっしゃると思います。自閉症スペクトラム支援方法や支援制度について、知りたいですよね。
そこで、自閉症スペクトラムと診断された時、どのように動けば良いのかお伝えします。
- 自閉症スペクトラム支援方法
- 自閉症スペクトラムの支援制度
- 自閉症スペクトラムと自閉症の異なる点
- 自閉症スペクトラム児への接し方
- 軽度自閉症スペクトラムの子どもが学校を選ぶときのポイント
この順番で解説して行きますよ。
自閉症スペクトラム支援方法は主に3つ
自閉症スペクトラムのお子さんは、得意なことと苦手なこと(困り)がはっきりしています。そして、得意なこと苦手なこと(困り)は同じ自閉症スペクトラムと診断を受けてもお子さんによってそれぞれ違います。
お子さんによっては年齢によってより良い支援方法が変わってくることもあります。
①困りの解決法を探る
自閉症スペクトラムの症状でよく言われる困りの一つとして『感覚過敏』があります。
同じ感覚過敏でも「肌触りがダメなのか」「色がダメなのか」「締め付けがダメなのか」「新しいもの、見慣れないものがダメなのか」など原因は様々です。
そこでその原因にあった支援を探る必要が出てきます。
例えば、こういった支援方法があります。
- タグなど体に触れる凹凸を取り除く。
- ワンサイズ大きめの服を用意する。
- 制服などの場合1番上のボタンを少し下にずらすためにスナップをつける。
- 着ることができる洋服同じデザインの物を服数枚用意する。
- 制服の様に決まりを作りTPOにあわせて決まった服を着る。
このように、お子さんに合った支援方法を見つけることが大事になってきます。
②折り合いをつける
こだわりが強い場合も、こだわることを否定するのではなくまずはそのこだわりが困りなのかを考えることが大切です。
例えば、よく言われるこだわりでおもちゃを決まった順番に並べるこだわりがありますが、ご家庭で自分のおもちゃを決まった順番に並べるのは特に困る事はありません。
園や児童館などの施設公園等で共有のおもちゃだと、並べたいおもちゃをお友達が使っていたり、並べていたおもちゃをお友達が撮って居てしまったりした時にパニックになってしまったり癇癪を起こしてしまったり場合、困りになってしまうことがあります。
この場合、並べるというこだわりやめさせるより、自分のものと共有の物の理解をすすめ「自分のものは並べて良い」「共有のものは並べられないことがある」というところで折り合いをつけていくなどの支援を行っていくと良いです。
③わかりやすい指示を出す
自閉症スペクトラムの場合曖昧な指示が伝わりにくい事があります。
「ちょっと待っていて。」と伝えるより「この椅子に座って百数えて待っていて。」と伝える方が伝わりやすかったり、言葉より視覚や聴覚の方が伝わり安く「このタイマーが鳴るまで待っていて。」や「時計の長い針が5に来るまで待っていて。」の方が伝わりやすいこともあります。
その際絵カード等を利用するとより一層伝わりやすくなる事もあります。
また、比喩的な表現を汲み取るのが苦手なところもあります。
口の周りに食べ物がついていた時などに「あら?お口の周りが美味しそうになっているね。」といった声かけだと、そこから口の周りを綺麗にしようと言う考えに繋がりにくいです。
「口の周りが汚れているから水道で洗っておいで。」と声をかけた方が伝わりやすいです。
自閉症スペクトラムの支援制度はさまざま
自閉症スペクトラムの支援を行う方法として、ご家庭でお子さんの特性にあった支援をしていくことも重要です。
しかし、より専門性の高い支援として公立、民間等で「療育センター」「児童発達支援施設」「児童ディサービス」「放課後当ディサービス」「ことばの教室」等があります。
少人数のクラスもあれば個別の教室、朝から夕方までの一日のクラスもあれば、一時間のクラス、毎日通うクラスもあれば、幼稚園や保育園、こども園と併用して使うクラス、一ヶ月に一回や各週のクラスなど様々です。
どの施設も医師の診断によって自治体から受給者証を発行してもらうことで利用可能で、多くの自治体では給食費、補食費(おやつ代)以外補助金で賄われることが多いです。
また、最近では軽度やグレーと言われ受給者証が発行されないお子様向けに有料になりますが民間療育施設やオンラインを使った療育相談等も行われています。
自治体によって制度は様々です。お住まいの自治体の制度をご確認下さい。
また、幼稚園や保育園、子ども園では集団生活への参加が難しい園児の為に、担当職員を配置する加配ををお願いすることができます。
ただし、園によって職員の人数などで加配をつけることが難しい場合もあります。事前に確認が必要です。
自閉症スペクトラムと自閉症の違い
自閉症スペクトラムautism spectrum disorders(ASD)とは、以前は自閉症や広汎性発達障害、アスペルガー症候群など色々な名称で呼ばれていました。
しかし、これらの区別が難しく、2013年『自閉症』『高機能自閉症』『アスペルガー症候群』をまとめて表現されるようになったものです。
自閉症
知的障害を伴いコミュニケーションがとても困難強いこだわりがあり言葉の遅れが見られる。
高機能自閉症
知的障害を伴わず、コミュニケーションが困難こだわりがあり言葉の遅れが見られる。
アスペルガー症候群
知的障害を伴わず、コミュニケーションに少し困難を感じる。こだわりがあり言葉の遅れは見られない。
この3つの総称を自閉症スペクトラムと言います。
なので一言に自閉症スペクトラムと言っても知的障害を伴うこともあれば、なかなか気が付かれにくい軽度の症状まで様々です。
また、注意欠陥・多動症(ADHD)や学習障害(LD)と併発することもあり症状は多岐に渡ることもあります。
軽度自閉症スペクトラムの大きな特徴4つ
軽度自閉症スペクトラの特徴について、4つまとめました。
対人関係が苦手
目があいにくい・会話が一方的・人との距離が掴めない(人見知りが強いこともありますが逆に誰にでも話しかけてしまったり、触れてしまったりすることもあります)
こだわりが強い
決まった順番でなければ落ち着かなかったり、同じことを繰り返す
五感への刺激に対して極度に過敏、あるいは鈍感
決まった服しか着ることができない・一定の音に対してとても嫌がる逆にこだわる・怪我など気がつかない。
言語発達の遅れ
発語が遅れたり、エコラリア(相手が言った言葉をそのまま繰り返す即時性エコラリアや以前コマーシャルの一部や動画等で聞いた気になった言葉を繰り返す遅延性エコラリアがある)が見られることがある。
自閉症スペクトラムではこのような特徴は挙げられるものの、これらは誰にでも当てはまることでもあります。
保健師への相談や専門医の受診が必要になって来ます。
自閉症スペクトラム児への正しい接し方
一言で自閉症スペクトラムよ言っても症状は多岐に渡ります。
個々の困りを理解した上でそれぞれに合った支援や接し方が必要になってきます。
自閉症スペクトラム以外の幼児児童もですが、特に自閉症スペクトラムの幼児児童は否定的な言葉を苦手とします。肯定的な言葉を自己肯定感を高めることが大切です。
困りがあったとしても「出来ない。」ではなく「ここまでなら出来る。」「ここを手伝って貰えばできる。」「この道具で補助があればできる。」など、必要な支援を受けながら折り合いをつけ「出来た!」を増やし自己肯定感を高めていくことが大切です。
- 「走ってはダメ」→「歩いてね」
- 「静かに」→「ありさんの声ね」
一度に多くのことを求めるのではなく、一つの課題に対してもスモールステップで一つ一つ丁寧にできることを増やしていくと良いです。
例えば「離席を減らす」と言う課題に向き合う時なら、まずは「居室にいる」と言う課題。
もし居室にいるという課題も難しいなら、「居室から出るときは先生に言ってから」など、課題を変えても良いかも知れません。
軽度自閉症スペクトラムの子どもの小学校を選ぶポイント7つ
小学校選びとなると、普通学級、支援学級、支援学校などの選択肢があります。
自治体や学校によっても様々ですが支援学級に在籍しながら、苦手な所は支援学級、他の科目は普通学級で受ける通級や、普通学級に在籍しながら特別支援教育支援員(学習支援員・教育補助員など名称は自治体で様々)の支援を受け授業に参加する方法もあります。
支援学級も情緒支援学級と知的支援学級に別れている学校もあります。
また、最近では、障害を持っていても多様性として受け入れ同じ空間で学ぶインクルーシブ教育を進める地域も増えてきてます。
教育相談、学校見学の際にどこまで対応が可能なのかを確認する必要があります。
- 離席が多い場合補助椅子などの利用が可能か。
- 視覚優位な場合視覚的な支援が可能か。
- 特別支援教育支援員の配置は可能か。
- 中学進学時支援学級があるか。
- 学習についていくのが難しくなった学年からの支援学級利用は可能か。
- 成長に伴い困りが少なくなった場合普通学級利用が可能か、その場合支援学級での学習と学習速度が同じか。
- 板書が苦手な場合プリントを使った授業が可能か、もしくはタブレット等での撮影が可能か。
など、お子さんがあった支援が受けられるかとともに、入学して一年ではなく六年間と、その後を見据えた確認が必要になってきます。
自閉症スペクトラムの支援対応は各自治体に問い合わせしてみましょう
自閉症スペクトラム自体症状が多岐に渡り、対応も自治体や保育施設、教育施設によっても様々になります。
しかし、診断となると専門医の診察が必要になります。
なので、各自治体の制度等を確認した上で保護者が動く必要が出てきますよ。
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