こんにちは、保育心理士のユウです。
この記事では、「0歳児 月案 ねらい」を中心に、0歳児クラスの4月、5月、6月の月案や週案を書く際のポイントを詳しく解説します。特に「0歳児 月案 教育」や「0歳児 月案 養護」に焦点を当て、三つの視点(生命の保持、情緒の安定、環境構成)を活かした月案の作成方法を紹介します。
0歳児の月案では、「生命の保持」や「情緒の安定」が非常に重要です。これらを基盤にしながら、子どもたち一人ひとりの成長に合わせた「0歳児 月案 ねらい」を設定し、保育環境を整えることが求められます。また、「0歳児 月案 反省」を行い、前月の活動を振り返ることで、子どもの発達や変化に応じた適切な対応が可能になります。
さらに、0歳児クラスの「0歳児 月案 環境構成」や保育者の関わり方についても具体例を交えて解説します。保育者の丁寧な観察と愛情深い対応が、子どもたちの安心感と信頼感を育むための基礎となります。
4月、5月、6月の月案作成に役立つ具体的な目標や活動内容を通して、0歳児クラスの保育計画を充実させましょう。ぜひ、この記事を参考にして、0歳児の保育に役立ててください。
『0歳児』4月の月案・週案の作成ポイント
4月の月案です。
まず、園生活のスタートを切りますが環境の違いを敏感に感じ取る子もいればそうでない子もいるでしょう。
個々のペースで無理なく園生活に慣れてもらう事が一番だと思います。
先を急ぎすぎずゆとりを持ったタイムスケジュールを組みます。
- 安定した生活リズムで過ごす。
- 安心出来る環境、関わりの中で自分の思いを十分に出す。
- 安全に見守られながら活発に身体を動かしたり、探索活動したりする事を楽しむ。
- 新しい園生活を快く過ごせるよう、室内の環境を整える。
- 子どもが安心できるよう特定の保育者がかかわるようにし、落ち着いた生活が送れるようにする。
- 視界に飛び込んでくる楽しさや真似をしようとする意思を引き出せるよう、目と目を合わせて優しく語りかけたり、わらべうたで歌いかける。
一人ひとりの心地良い生活リズムを作っていき、その中で特定の保育士と密に関わり安心できる愛着関係を築きます。
保育者に見守られている事を感じながら少しずつ距離を取り興味を持った場所や物を触ったり身体を動かしたりする楽しみに繋げられるようにします。
4月の月案はまだ子どもたちの様子が分からないので予想される子どもの動きが中心になると思います。
ここから一人ひとりの発育発達、健康状態の把握と観察をしっかり行いましょう。
睡眠や食事は家庭との違いが大きいので丁寧に対応することが大切です。
そして、保育室の安全衛生に留意して過ごします。
週案には月齢差を考慮しながら保育士さんとのふれあい遊びや外気浴などを入れていきます。
わらべうたあそびなどを楽しみながら距離を縮めて子どもたちの安心出来る存在になりたいですね。
【4月の月案・週案の設定ポイント】
- 予想される動きを中心に考える
- 子どもたちの基本的生活習慣のリズムを考える(理想のかたちをイメージして実際どのように変わっているかを考察出来るようにする。)
子どもの姿の記載例
- 興味のあるものを手にとり、何でも触ってみる。【遊び】
- 意欲的につかまり立ちをする。【運動】
- 活動が活発でよく動く。【運動】
- 食事の際、口にスプーンを近づけると体をのけぞって嫌がる。【食事】
- なんでも興味をもち、さわったりなめたりする。【遊び】
常に笑顔で接し、目と目を合わせて優しく語りかけ、気持ちを受け止めて要求に応えることが大切です。
これだけ出来れば、子どもと保育者の間に心の結びつきや信頼関係が生まれてきますね。
保育者の配慮の記載例
- さわると音が鳴るものや感触を楽しめるものを用意し、保育者がやって見せたり、できたことや達成したことを認めたりして、遊びの楽しさを伝えます。【遊び】
- 自分の力で体を動かしたり、向きを変えようとしたりしている姿を見守り、必要に応じてさりげなく援助し、発達を促す。【運動】
- 無理に食べさせることはせず、子どものペースで進めていく。【食事】
- 楽しい食事の時間を大切にしながら言葉をかける。【食事】
- 興味がわくようなものを用意する。【遊び】
- のびのびと体を動かせるように広い空間作りをする。【運動】
0歳児の4月は一人ひとりのありのままの姿を受け止め、特定の保育者が愛情豊かに相手の思い通りにするのではなく、ダメとか、違うことを伝えることを含めて、返事をし、相手のしていることを認め、したい気持ちを受け入れることです。
というか反対に冷たく無視をしたり否定的な言葉を受けると子どもは自分は愛されていないと感じるからダメなのは保育者なら理解できますよね。
そんなわけで目の前の子どもにゆったりと語りかけたり、歌いかけたりして、安心して過ごせるようにしなくてはダメってことです。
『0歳児』5月の月案・週案の作成ポイント
5月の月案です。
新年度が始まり徐々に慣れてきたかな…などと感じてきた矢先にCWが入り愛着関係作りはまた振り出しに戻るといった保育士さん泣かせな月初めかもしれませんが連休前に楽しんだ遊びを繰り返すことで少しずつ感覚も戻ってくるでしょう。
新しいことをしようと焦らずに計画を立てます。
- 様々なふれあい遊びを通して保育者に信頼を持つ。
- 一人ひとりの生活リズムに合わせた援助のもと心地よく過ごす。
- 戸外に出て保育者と一緒に散策をしながら春の自然に触れようとしたり、遊ぼうとしたりする。
- 保育者が子どもの思いを受け止め、くみ取り、要求に応え、お互いの心に結びつきや信頼関係が生まれるようにする。
- 新しい生活の場や保育者に慣れ、安心して過ごす。
ふれあい遊びにもいろいろなものがあります。子どもの反応を見て好きな遊びの系統を探っていきましょう。
楽しい!!を共感することでぐっと距離が近づき信頼関係も出来てきますね。
まだ言葉で自分の欲求、要求を伝えられない0歳児さんです。
私たちが癖のように感じるその泣き方やぐずり方がその子の生活リズムの大ヒントです。
そして、泣き出したら大変などと思わずにゆったり関わりながら答えを教えてもらいます。
その援助で心地よさを味わっていくのだと思います。
5月に入ると外気浴が気持ちいい時期ですね。
日差しが眩しい日もありそうです。
月齢、成長に合わせた無理のない方法で楽しむことが大切です。
というわけで、身体に負担の内容に時間やコースを設定していきます。
たくさん語り掛けながら春の自然に触れる機会も作ります。
日中は暖かさを感じますが1日の気温差が大きい時期なので衣服の調整をして快適に過ごしましょう。
そして、週案には引き続きふれあい遊びや室内のサーキット遊び(ハイハイ、マットのお山登り、トンネル)外気浴などを入れていきます。
【5月の月案・週案の設定ポイント】
- 前月の子どもの姿から成長を捉えていく
- 食事や睡眠のタイミングを掴み園生活のリズムに少しずつ慣らしていけるか見極める。
- 身体の発達など気になる点があるか、特にないかを踏まえる。
- 連休が入るので生活リズムが崩れやすいことを考慮し無理をしない計画を立てる。
- 中旬くらいから気温が上がってくるので衣服の調節や汗を掻いた後始末の仕方などの環境整備、保健衛生に留意する。
子どもの姿の記載例
- いろいろなことに興味・関心があり、さまざまなものを触ったり、振ったりする。【遊び】
- 保育者がわらべうたや童謡をを口ずさむと歌っている様子を笑顔でじっと観察する。【遊び】
- ハイハイで活発に動き、興味ある場所まで移動する。【運動】
- つかまり立ちがうまくなり、伝って歩く。【運動】
- 後期食を食べるが、固形物を嫌がりほとんど口にしない【食事】
- 中期食を意欲的に食べる。【食事】
- さまざまな物に興味を示し、ずりばいで近づき手を伸ばして引っ張ったり、握ったり、二指で掴んだり、振ったりして楽しむ。【遊び】
- お座りが安定し、支えなしで長時間座り、両手を使って遊ぶ。【運動】
保育者の配慮の記載例
- どんな遊びに興味があるのかを観察し、遊びの様子を温かく見守る。【遊び】
- わらべうたなどを通してふれ合う機会を多くもち、目を見ながら優しく歌いかけ、一緒に優しい気持ちを共有する。【遊び】
- 意欲を見守りつつ、周囲の安全(おもちゃをすぐに戻すなど)を覚える。【運動】
- 「おいしいよ」「〇〇食べてみようか」と笑顔で声をかけていく。【食事】
- 無理強いせず、楽しい食事の雰囲気を大切にする。【食事】
- 「じょうずじょうず」「できたね。ばんざーい」と、うれしさや楽しさを共有し自信や意欲へとつなげていく。【運動】
- 目を合わせて笑いかけたり、「おいしいね」などと声をかけたりしながら、食べることの楽しさや学びを感じられるようにする。【食事】
食事・睡眠・排泄などの命に関わる生理的欲求を満たしてもらい、安心して過ごすことが0歳児の5月の月間指導計画です。
特定の保育者からミルクを飲ませてもらい、安心して過ごすとか子どもの体調を見ながら、落ち着けるスペースで飲みやすい体勢を工夫するなどが必要ですね。
0歳児は寝返りや盛んにはうなど目覚ましく発達する姿が見られるので、保育者などで援助の仕方や安全への配慮について保育者は把握し合い、楽しい遊び方について話し合うことはとても大事なんです。
話あったことを月案や週案に反映させることが保育者に求められることなんです。
よく担当の子どもを観察しましょうね。
■参考■0歳児の10月、11月、12月の月案と週案のねらい!
『0歳児』6月の月案・週案の作成ポイント
6月の月案です。
新年度が始まり3か月目になりますね。
なかなか慣れずに泣かれてしまった子と徐々に気持ちが通ってきたかな…と感じる頃かと思います。
外気浴や戸外遊びを楽しみながら園生活のリズムが出来てきたところに梅雨入りしてしまうと気分転換になっていた戸外へ出られなくなってしまいます。
天気の良い日は積極的に戸外へ出て自然に触れましょう。
- 安定した生活リズムで過ごす。
- 保育士の見守る中、様々な動きで活発に身体を動かす。
- 安心できる保育士とのかかわりの中で自分の思いを十分に出す。
- 好きな遊びを見つけ、自分で選び、集中して遊ぶ。
- 歩行が始まり、立ったり歩いたりすることを喜ぶようになる。
- 夏の訪れを感じ、自然の変化を肌で感じる機会を育て、季節感のある環境への適応能力を育てる。
- 視覚、聴覚、触覚を使った活動を幼児期に、五感を使った活動を通して心身の発達を育む。
- 自由な動きや探索をしながら、身体的な発達と自己表現を促進する。
- 父の日の活動を大切に、親への感謝の感情と人間関係を築く初期段階の社会性を養なう。
- 夏に関連する豊かな絵本を見ることで、視覚的な認識力と想像力を養なう。
- 自然の音を聞くことで、季節感を育て、音に対する認識力を養いなう。
- 簡単なリズム遊びや歌、音楽的な感性と協調性を養なう。
園生活にすっかり慣れてきた頃なので家庭での様子も聞きながらしっかり睡眠や食事を摂り生活リズムを整えて機嫌よく過ごせるようにしていきましょう。
室内遊びでは十分に身体を動かすことや探索遊びが出来るように環境を整えます。
保育士との信頼関係が出来てくると思いを伝えようという動きが出てきます。
その際、喃語があれば喃語に言葉を添えて子どもが思いを出しやすいようにしたり、その思いを言語化する基礎となるようにしたりしていきましょう。
そして、週案には、引き続き室内サーキット遊び、繰り返し動作遊びが出来る知育玩具遊び(チェーンのポットン遊び、型はめ込み、ガラガラ)言葉遊びの出来る絵本などを入れていきます。
個々の発達に合わせたものを用意して、自分で好みの遊びを見つけて集中して遊ぶ姿も見られてくるので見守るようにしましょう。
【6月の月案・週案の設定ポイント】
- 園生活や保育士にも慣れてくる時期なのでふれあいの時間を多く取り信頼関係を築く。
- 一人ひとりの生活パターンが掴めてきている頃なのでそこから活動時間を設定し無理なくすすめていく。
- 梅雨入りするので出来るだけ晴れた日には外気浴をしたり、室内の活動も静と動の活動内容を組み合わせたりして子どもたちが発散出来るようにする。
- 6月は初夏を迎え、季節の変化が感じられる時期です。この季節感を取り入れた活動を計画することで、子どもたち自然のリズムと季節の変わりを体感できます。 、夏の絵本を読んだり、夏の音を録音した音楽を読みたりします。
- 6月には父の日があります。 子どもたちの父親や父親役を担う人々への感謝の意を表現する活動を取り入れて良いでしょう。
子どもの姿の記載例
- 保育者と一緒に「ちょうだい」「どうぞ」などやり取りを繰り返し楽しむ。【遊び】
- つかまり立ちが盛んになり、伝い歩きが増える。【運動】
- せんべいや蒸しパンなどのおやつは自分で食べることができる。【食事】
保育者の配慮の記載例
- 集中して遊ぶ姿を見もまりつつ、必要な時に遊びが広がるようにモデリングしたり、道具を足したりして援助する。【運動】
- 見てほしい瞬間を逃さず一緒に喜んだり、驚いたりする。【遊び】
- 周りにおもちゃが落ちていないかと安全に留意していく。【運動】
- 楽しい食事の雰囲気を大切にし、笑顔で語りかけていく。【食事】
0歳児の年間指導計画1期2週前半の案と月案は発達過程と日々の生活をよく観察することから始まる!
今回は0歳児の4月から6月までの月案、週案を書く際のポイントをまとめてみました。
園生活では保育士さんの丁寧な関わりや欲求へのやさしい受容により安心して過ごすことが出来るようになっていきます。
焦らずじっくり関わりを深めてください。
クラスでの保育の内容、環境構成と援助・配慮をベースに一人ひとりのねらいを立てていきます。
保健衛生面にも十分に気を付け快適に気持ちよく過ごせるよう心掛けていきたいですね!
保育心理士として多くの保育士を育ててきましたが、職場の仲間に恵まれずに、辛い思いをしている保育士をたくさん見てきました。
そして、どんな保育士さんも
- 0歳児の月案や週案を気軽に相談できる上司が欲しい!
- 保育士としてのやりがいを感じながら生活基盤をしっかりしたい!
- 優しい先輩と同僚に囲まれた楽しい職場で仕事がしたい!
- 休日は羽を伸ばしてお金のことを考えず好きな趣味に没頭したい!
という未来を描いています。
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