保育士を目指す学生の方。
実習日誌の書き方に困っている方も多いのではないかと思います。
気をつけることや反省の上での注意点など、知っておきたいことはありますよね。
実習日誌は、実習中の経験や学びを記録する重要なツールです。実習日誌を通じて、自身の保育技術を向上させ、より良い保育士になるための手助けとなります。
実習日誌の書き方の例を知りたかったり、実習日誌を各ポイントを知りたい方は、ぜひ最後まで読んで実習日誌の書き方をマスターして行きましょう。
【保育士】実習日誌の書き方のポイント
保育実習日誌は、実習中の日々の記録であり、その日の保育内容や感想、反省点を詳細に記述するものです。実習生の成長を促すために、子どもの活動や実習生の気づきなど、様々な項目が含まれます。
実習日誌を書く際には、まず日付と場所を明記することが重要です。これによって、後から見返した際に、どの日のどの場所で何が起こったかを思い出す手がかりとなります。
子どもたちの活動については、その日に彼らが何をしていたのか、どのように行動していたのかを詳細に記述します。具体的な活動内容だけでなく、子どもたちの反応や感情も含めることで、よりリアルな様子を伝えることができます。
また、自分自身の活動と気づきについても書く必要があります。自分がどのように子どもたちと関わり、何を学んだのか、何に気づいたのかを詳細に記述しましょう。
そして、実習日誌の最後には、その日の感想と反省点を書きます。自分の行動を客観的に見つめ、次に向けて何を改善すべきかを考えるための重要な部分です。自分の感想を書くことで、自分自身の成長や変化を振り返ることができます。
さらに、次回への目標を設定することも大切です。次回の実習で達成したい目標を明確にしましょう。これによって、自分自身の成長を促すだけでなく、次回の実習に向けての意欲も高まります。
保育実習日誌の書き方について、ポイントはこちらの9つです。
- 保育実習日誌の書き方
- 基本事項
- ねらい・目標
- 時間
- 環境構成
- 子どもの活動
- 保育者の活動・保育の流れ
- 実習生の動き・気付き
- 感想・考察・反省
保育実習日誌の書き方
保育実習日誌は、保育実習の振り返りのために、その日の保育の様子や気づきを記録するものです。実習指導担当の保育士に提出するほか、自分の成長やスキルアップのためにも活用できます。
基本事項
日付、天気、クラス名、担任名、子どもの人数、実習生の氏名などを記入します。基本事項は、保育の記録として欠かせないため、忘れずに記入しましょう。
ねらい・目標
その日の保育で学びたいことを具体的に記入します。ねらい・目標を明確にすることで、保育の視点が定まり、より効果的に実習に取り組むことができます。
時間
活動の開始時刻と終了時刻を記入します。時間の流れを把握することで、保育の流れを理解しやすくなります。
環境構成
活動に必要な環境をどのように配置したかを記入します。環境構成は、子どもの活動に大きな影響を与えるため、具体的に記入しましょう。
子どもの活動
子どもたちがどのような活動を行っていたかを記入します。子どもたちの活動を、一人ひとり丁寧に記録することが大切です。
保育者の活動・保育の流れ
保育士は、子どもたちの活動をどのように援助し、保育の流れをどのように作り上げたのかを記入します。保育者の活動を理解することで、保育のスキルアップにつながります。
実習生の動き・気付き
実習生がどのような動きをし、どのような気づきがあったかを記入します。実習生の動きや気づきは、保育士との振り返りや次の実習に活かすことができます。
感想・考察・反省
その日の保育を振り返り、感想や考察、反省を記入します。感想や考察をすることで、保育の理解を深めることができます。また、反省をすることで、次の実習に活かすことができます。
書き方のコツ
- 読みやすいように、丁寧に記入しましょう。
- 文体は敬体(です・ます)と常体(である)のいずれかに統一しましょう。
- 正しい日本語を使用し、美しい言葉遣いを意識しましょう。
- 誤字脱字に注意しましょう。
- 修正テープや修正液の使用は避けましょう。
保育実習日誌|項目別の書き方のポイント
基本事項
- 日付は西暦で記入しましょう。
- 天気は、晴れ、曇り、雨、雪などの天候を記入しましょう。 ・クラス名は、年齢や学年、クラス名などを記入しましょう。
- 担任名は、姓と名を記入しましょう。
- 子どもの人数は、クラス全体の人数を記入しましょう。
- 実習生の氏名は、姓と名を記入しましょう。
ねらい・目標
- 具体的に記入しましょう。例えば、「子どもの表現力を高める」ではなく、「子どもが自由に表現できる環境を整える」のように記入しましょう。
- 保育の視点に立って記入しましょう。例えば、「子どもの興味・関心を引き出す」ではなく、「子どもが遊びを通して学べる機会を提供する」のように記入しましょう。
時間
・開始時刻と終了時刻を記入しましょう。 ・活動の切り替わり時刻も記入すると、保育の流れが把握しやすくなります。
環境構成
- 活動に必要な環境を具体的に記入しましょう。例えば、おもちゃの種類や配置、室内のレイアウトなどです。
- 環境構成が子どもの活動にどのような影響を与えたかを記入すると、保育の理解が深まります。
子どもの活動
- 一人ひとりの活動を丁寧に記入しましょう。
- 子どもの行動や発言、表情などを具体的に記入しましょう。
保育者の活動・保育の流れ
- 保育士がどのような援助をしたか、保育の流れをどのように作り上げたかを記入しましょう。
- 保育士の活動の意図を汲み取るようにしましょう。
このように保育実習日誌は、実習生の成長を促すための重要なツールです。日々の保育内容や感想、反省点を詳細に記述することで、自分自身の成長を振り返り、次に向けての目標を設定することができます。
保育実習日誌の書き方の例
それでは、保育実習日誌の書き方について、具体的な例を示します。
基本事項
- 日付:2023年11月15日(水)
- 天気:晴れ
- クラス名:年長A組
- 担任名:田中保育士
- 子どもの人数:20名
- 実習生の氏名:山田太郎
ねらい・目標
- 子どもが自由に表現できる環境を整える
時間
活動 | 開始時刻 | 終了時刻 |
---|---|---|
朝の会 | 9:00 | 9:30 |
自由遊び | 9:30 | 11:00 |
給食 | 11:00 | 12:00 |
午睡 | 12:00 | 14:00 |
昼食後遊び | 14:00 | 15:30 |
製作 | 15:30 | 16:30 |
帰りの会 | 16:30 | 17:00 |
環境構成
- 朝の会:机と椅子を円形に配置し、子どもたちがみんなで参加しやすいようにした。
- 自由遊び:室内には、ブロック、ままごと、絵本、お絵かきセットなど、子どもたちが自由に遊べるおもちゃを配置した。
- 給食:給食室のテーブルを子どもたちの年齢に合わせて配置し、食べやすいようにした。
- 午睡:子どもの人数に合わせて、十分なスペースを確保した。
- 昼食後遊び:室内と園庭を自由に行き来できるようにした。
- 製作:机と椅子を並べて、子どもたちが作業しやすいようにした。
子どもの活動
- 朝の会では、園歌を歌ったり、体操をしたりしました。
- 自由遊びでは、ブロックで大きな城を作ったり、ままごとでごっこ遊びをしたりして、思い思いに遊んでいました。
- 給食では、おいしそうに食べていました。
- 午睡では、みんなぐっすりと眠っていました。
- 昼食後遊びでは、室内ではブロック遊びやお絵かき、園庭ではボール遊びや鬼ごっこなどを楽しんでいました。
- 製作では、ハロウィンの飾りを作りました。
保育者の活動・保育の流れ
- 朝の会では、子どもたちの声が聞こえやすいように、大きな声で進行しました。
- 自由遊びでは、子どもたちが安心して遊べるよう、見守りながら援助しました。
- 給食では、子どもたちが食べやすいように、ゆっくりと声をかけました。
- 午睡では、子どもたちが静かに眠れるように、室内を暗くしました。
- 昼食後遊びでは、子どもたちの興味や関心に合わせて、遊びの提案をしました。
- 製作では、子どもたちが楽しく取り組めるように、必要な材料や道具を用意しました。
実習生の動き・気付き
- 朝の会では、子どもたちが元気に参加している姿を見て、保育の楽しさを実感しました。
- 自由遊びでは、子どもたちが思い思いに遊んでいる姿を見て、子どもの主体性を尊重する大切さを学びました。
- 給食では、子どもたちがおいしそうに食べている姿を見て、食育の重要性を感じました。
- 午睡では、子どもたちが静かに眠っている姿を見て、保育の責任の重さを実感しました。
- 昼食後遊びでは、子どもたちが楽しく遊んでいる姿を見て、保育のやりがいを感じました。
- 製作では、子どもたちが集中して取り組んでいる姿を見て、子どもの創造性を育む大切さを学びました。
感想・考察・反省
- 子どもたちが自由に表現できる環境を整えることで、子どもの主体性や創造性が育まれると感じました。
- 保育士は、子どもの興味や関心に合わせて、適切な援助をすることが大切だと学びました。
- 保育は、子どもの成長と発達を支える重要な仕事だと改めて感じました。
- 子どもの活動をもっとよく観察し、子どものニーズに応じた援助ができるようにしたい。
- 子どもとのコミュニケーションをもっと円滑にできるようにしたい。
- 保育の知識や技術をさらに身につけ、子どもの成長に寄り添える保育士になりたい。
具体的な例としては、以下のような反省も挙げられます。
- 自由遊びでは、子どもたちが思い思いに遊んでいる姿を見て、子どもの主体性を尊重する大切さを学びました。しかし、一人ひとりの子どもの様子に十分に目を配れず、困っている子どもを見逃してしまったことがありました。次回は、子どもの様子をもっとよく観察し、必要な援助ができるようにしたいです。
- 製作では、子どもたちが集中して取り組んでいる姿を見て、子どもの創造性を育む大切さを学びました。しかし、子どもの個性や興味に合わせて、もっと具体的なアドバイスができたのではないかと思います。次回は、子どもの表現意欲をさらに引き出すために、より具体的なアドバイスをしていきたいです。
このように、反省は具体的に書くことで、今後の保育に活かしやすくなります。また、実習指導担当の保育士に相談することも、反省を深めるためには効果的です。
保育実習日誌の反省の注意点
実習日誌を書く際には、反省することが重要です。しかし、ただ「反省した」だけではなく、その反省から何を学び、どう改善するかが大切です。
具体的に書く
「もっと頑張る」や「もっと注意深くなる」ではなく、具体的な行動や改善策を書くことが重要です。「次回は子どもたちが活動中に声をかけるタイミングを見極める」など、具体的な行動目標を設定しましょう。
自己中心的な視点から抜け出す
自分自身の行動や感じたことだけでなく、子どもたちの視点や他の保育者の視点からも考えてみましょう。それにより、より広い視野で反省や改善策を考えることができます。
ポジティブな反省も忘れずに
反省といえばネガティブな面ばかりがクローズアップされがちですが、ポジティブな反省も重要です。自分がうまくやったこと、子どもたちが喜んだこともしっかりと記録し、自信を持つことが大切です。
保育実習日誌を早く書き上げる2大ポイント
保育実習は、保育の現場での実践を通して、保育士としての知識や技術を身につける貴重な機会です。その中で、実習指導担当の保育士に提出する実習日誌は、実習の振り返りとして重要です。
しかし、保育実習は、子どもと関わる時間も多く、実習日誌を書く時間も限られているため、早く書き上げることが求められます。
早く書き上げるコツ3つ
- 行動の意図を理解することを常に意識する
- 記憶せずにメモを取る習慣をつける
- 事前に書き方の基本を押さえる
保育実習日誌を早く書き上げるためには、行動の意図を汲むことを常に意識し、記憶せずにメモを取って記録することが大切です。また、事前に書き方の基本を押さえておくことも役立ちます。
それでは、一つ一つ詳しく解説して行きます。
①行動の意図を理解することを常に意識する
保育実習日誌には、子どもたちの活動や保育士の活動を記入しますが、単に事実を記入するのではなく、その行動の意図を汲んで記入することが大切です。
例えば、子どもがブロックで遊んでいる場合、単純に「ブロックで遊んでいた」と記入するのではなく、「ブロックで大きな城を作ろうとしていた」と記入することで、子どもの遊びの意図をより具体的に把握することができます。
また、保育士が子どもに声をかけている場合、単純に「声をかけていた」と記入するのではなく、「子どもが困っている様子だったので、声をかけた」と記入することで、保育士の行動の意図をより明確にすることができます。
行動の意図を汲むためには、子どもや保育士の表情や仕草、声のトーンなど、さまざまな情報を観察することが大切です。また、実習指導担当の保育士に相談することで、行動の意図を理解する助けになるでしょう。
②記憶せずにメモを取る習慣をつける
保育実習では、子どもや保育士の動きが次々と目に入るため、すべてを記憶するのは難しいものです。そこで、メモを取って記録することで、後で実習日誌を書く際に役立てることができます。
メモを取る際は、以下の点に注意しましょう。
- 事実だけでなく、行動の意図も書き留める。
- 子どもや保育士の表情や仕草、声のトーンなども書き留める。
- メモは、その日のうちに整理しておく。
メモを取って記録することで、実習日誌を書く際に、記憶をたどって記入する必要がなくなり、効率的に書くことができます。
③事前に書き方の基本を押さえる
保育実習日誌は、ある程度決まった書き方があります。事前に書き方の基本を押さえておくことで、スムーズに書くことができます。
書き方の基本は、以下の通りです。
- 基本事項(日付、天気、クラス名、担任名、子どもの人数、実習生の氏名)を記入する。
- ねらい・目標を記入する。
- 時間、環境構成、子どもの活動、保育者の活動・保育の流れ、実習生の動き・気付き、感想・考察・反省を記入する。
書き方の基本を押さえておくことで、記入漏れや記入ミスを防ぐことができます。
ポイントをまとめると、この通りです。
保育実習日誌を早く書き上げるためのポイント
- 行動の意図を汲むことを常に意識
- 記憶せずにメモを取って記録
- 事前に書き方の基本を押さえておく
これらのコツを押さえて、効率的に保育実習日誌を書き上げましょう。
実習日誌|具体的な事実を記述し、感想や反省を深く掘り下げることが大切
実習日誌は、自分の経験や学びを記録し、自己成長を促すための重要なツールです。
日誌を書くことで、自分の行動を客観的に見つめ直し、次に向けて何を改善すべきかを明確にすることができます。また、良い実習日誌は評価にも繋がり、就職の道を開く可能性もあります。
実習日誌を書く際は、具体的な事実を記述し、自分の感想や反省を深く掘り下げることが大切です。
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