こんにちは!
保育心理士のユウです。
小さな子ども達と関わる仕事がしたい、という思いがあったときに、真っ先に思い浮かぶ仕事といえば、保育士か幼稚園教諭ではないでしょうか。
とはいっても、この二つの仕事、保育することを視野に入れたり、実際に従事したりしている人でなければ、違いをきっちりと認識している人は、あまり多くないように感じられます。
そこで、今回は保育士と幼稚園教諭をどちらを選べば良いのか迷っているあなたのために、自分がどっちがいいのか双方のメリットやデメリットを踏まえながら、資格が両方取れる大学を紹介します。
そして、今すぐあなたの迷いが解決されて、すっきりして資格を取りましょう。
保育士と幼稚園教諭はどっちがいい?
保育士と幼稚園教諭では、大きな違いがいくつもあります。
例えば、保育士は、保育士資格を持っていれば、保育園以外にも乳児院や児童養護施設などでも働くことができますが、幼稚園教諭の免許は、幼稚園でしか働くことができません。
ここでは、保育園で働く保育士と幼稚園で働く幼稚園教諭に焦点を当てて、その違いを比較してみますので、その中で、自分が保育の仕事をするうえで重点を置くところを探してみてください。
<保育士>
保育士資格所有者の多くが活躍する場となる保育園は、厚生労働省の管轄にあり、保護者から委託を受けて乳幼児を保育する場所です。
預かる年齢も、0歳~小学校就学前の子どもと幅広く、保育時間は標準8時間となっています。
また、仕事の形態はシフト制となり、担任は基本的に複数人でもつことも特徴といえるでしょう。
働く保護者の子どもを預かるため、土日などの休日も出勤することがあったり、長期休暇が取りにくかったりする状況があります。
<幼稚園教諭>
幼稚園は、文部科学省の管轄にあり、幼児の義務教育やその後の基礎を培い、心身の発達を助長する教育機関です。
預かる年齢は、プレで2歳児保育を行うところもありますが、基本的には3歳~小学校就学前の子どもになります。
保育時間は、標準4時間となっていますが、登降園の時差を考えると、大体8時半~14時くらいまでの5.5時間くらいとなるでしょう。
また、担任は一人で受け持つことが基本となり、固定時間勤務となります。
恐らく、多くの方が気になるのであろう給与に関しましては、園によって異なりますが、平均的にみて保育園と幼稚園での差はほとんどありません。
保育士と幼稚園教諭、どちらの方が良いということは、人それぞれです。
保育をしたい子どもの年齢、希望する勤務形態や職場などによって、自分にとって良い方を選んでみてください。
保育士と幼稚園教諭のメリットをそれぞれ3つ紹介!
保育士と幼稚園教諭の大まかな違いを理解したところで、今度は2つのメリットについてふれてみましょう。
どちらも、上で述べた特徴ならではのメリットがあります。
<保育士>
①助け合いができる
保育園では、一般的に複数担任制で保育を行っています。
そのため、子どもや保護者に関する問題やトラブルについて、協力しながら解決をしていくことができる環境にあるのです。
書類仕事などに関しても、分担して行うことができるため、一人あたりの負担は小さくなることが多いでしょう。
また、複数担任でシフト制での勤務なことから、病気などの際に休みを取りやすい点や子育てをしながらでも働くことができる点は、保育園ならではの大きなメリットといえます。
②子どもの年齢幅が広い
預かる子どもが、0歳~小学校就学前の子どもと幅広いため、乳児とも幼児とも関わることができます。
その中で、自分に合った月齢の子どもを見付けることができるでしょう。
③事務仕事も保育時間にできる
保育園には、午睡の時間がありますので、その間に交代で休憩をしたり事務仕事をしたりということができます。
残業や持ち帰りの仕事が0というわけではないですが、保育時間内にも事務仕事を進めることができるのは、保育士にとって大きなメリットです。
<幼稚園教諭>
①自分のクラスを運営することができる
幼稚園では、副担任が入る場合もありますが、一人担任が基本となっているため、自分のクラスを持つことができます。
一人ひとりの子どもと向き合い、じっくりと関わることができるので、長期的に成長を促す関わりや支援をすることが可能です。
1年を通して一番近くで成長を見守ることができるため、子どもに対する愛情も大きく膨らみます。
②土日などの休日や長期休暇の確保
土曜日に午前保育や参観があったり、日曜日に地域のイベントへ参加したりということはありますが、基本的には土日祝日は休みであることが多いです。
また、長期休暇についても、研修や預かり保育、日直での出勤、自宅での仕事などはありますが、通常保育を行うわけではないですし、体を十分に休めることのできる休暇を得ることができます。
③保護者と協力しながら保育を進めることができる
両親共働き家庭ばかりではないため、保護者との連携が保育園よりも取りやすくなっています。
登降園時や参観のときなど、子どもの様子を直接伝え合ったり、近くで見てもらったりする機会も多くつくることができるのです。
保育士と幼稚園教諭のデメリットをそれぞれ3つ紹介!
何事にも、メリットがあればデメリットもあります。
先程紹介したメリットが、見方によってはデメリットになっている部分もありますので、ここでも保育士と幼稚園教諭にわけて見てみましょう。
<保育士>
①人間関係が複雑
保育園では、複数担任であることで助け合いをすることができるというメリットについて述べましたが、その分、保育士同士でのトラブルに頭を悩ませる人もいます。
特に、保育方針や子どもへの支援の仕方などに食い違いが生じてしまうと、思い通りの保育ができないということもあるでしょう。
また、シフト制で保育士同士が入れ違いになってしまって、満足にコミュニケーションがとれないということもあるようです。
②一貫した保育が難しい
シフト制での保育となるため、子どもに対して一貫した関わりが難しくなってしまいます。
また、働き方によっては、昨日は0歳児クラスだけれど、今日は5歳児クラスに入るといったこともあるので、その場合はより一貫した保育が難しくなると考えた方が良いでしょう。
③長期休暇を取りづらい
保育士は、急なことでの休み(有給)は取りやすくなっていますが、逆に長期休暇はとりづらい状況にあります。
働く保護者の子を預かる場所なので、保育園も夏休みというわけにはいきません。
<幼稚園教諭>
①持ち帰りや残業が多い
幼稚園は、保育時間には子ども達と常に関わりを持つため、子ども達が降園し、園内の清掃などを終えた後(大体16時頃)にようやく、事務仕事や翌日の保育準備、行事の準備などに取り掛かることができます。
降園時間=閉園時間というわけにもいかないため、仕事の終わりの時間が曖昧になってしまっていることも、残業時間が長くなることに繋がっています。
②一人で責任を負う
基本的に、担当クラスの子どもを一人でみなくてはいけないため、クラスの子に何かあれば、その人の責任となります。
保育中は、多ければ30人以上の子どもを一人でみなくてはいけないのですから、常に気を配り続けなければいけません。
また、連絡帳や他の仕事もクラスの人数分を一人で行わなければなりませんので、仕事量が多いことは覚悟しておいた方が良いでしょう。
③需要が少なくなっている
現在、共働き家庭が増えており、保育時間が14~15時までとなっている幼稚園の需要は低くなってきています。
在園数が減少すれば、必然的に必要な教員数も減るので、幼稚園教諭の採用枠は、今後狭まっていくと考えられるでしょう。
保育士と幼稚園教諭の資格が両方取れる大学3選!
保育士資格は、保育士養成課程のある学校で必要な単位を修得し、卒業して取得するか、もしくは通信教育や独学で保育士試験を受験して合格することで取得できます。
一方、幼稚園教諭免許状は、幼稚園教諭養成過程のある学校で必要な単位を修得して、卒業することが基本的な取得方法になります。
そのため、両方の資格を確実に一緒に取得したい場合には、必要な単位を取得して両方の資格を卒業と同時に得ることのできる学校へ通うことがベストです。
とは言いましても、実際にはたくさんの学校があって迷ってしまいますよね。
そこで、ここでは関東と関西にわけていくつかの学校を紹介していきますので、参考にしてみてください。
【 関 東 】
<4年制大学>
①東京学芸大学(東京都)
保育士資格と幼稚園教諭一種免許状を取得することができる国立大学です。
学内にある附属幼稚園の環境整備に行ったり、空き時間に保育を見に行ったりして、子ども達の実態を見ることができます。
②東京家政大学(東京都)
保育士資格と幼稚園教諭一種免許状を取得することができます。
取得することのできる学科において、全員両方取得が原則となっていますので、本気で保育の道一本で目指したい方にオススメです。
現場で役に立つ実技の授業が多く、保育園や幼稚園への就職率も高くなっています。
③日本女子大学(東京都)
保育士資格と幼稚園教諭一種免許状を取得することができます。
落ち着いた雰囲気の中で、保育について深く学ぶことができます。
また、どちらの資格も、取得しなければ卒業できないというわけではないため、迷っている人や実習などを経て保育の道を断念した人も、就職に困りません。
<短期大学>
①千葉敬愛短期大学(千葉県)
保育士資格と幼稚園教諭二種免許状を取得することができます。
それに加え、保育業の人に人気のある認定絵本士の資格も取得することができるのは、魅力的です。
少人数制のため、きめ細やかな指導を受けることができ、毎年公立保育園や公立幼稚園にも、合格者がいます。
②千葉明徳短期大学(千葉県)
保育士資格と幼稚園教諭二種免許状を取得することができます。
大学HPにて、保育のための短大と謳っていることからも、保育者を育てることに力を入れていることがわかります。
③東京家政短期大学(東京都)
保育士資格と幼稚園教諭二種免許状を取得することができます。
どちらも、4年制の大学同様全員取得が原則となっています。
保育に力を入れていることもオススメの理由ですが、何といっても公立保育士の合格率が高いという特徴がありますので、公立保育士を目指す方には特にオススメといえるでしょう。
<専門学校>
①竹早教員保育士養成所(東京都)
保育士資格と幼稚園教諭二種免許状を取得することができます。
保育学校としての歴史が長いこともあり、毎年1900件以上の求人票が来くるとのことです。
教員と学生の距離が近く、丁寧な指導を受けることができます。
②道灌山学園保育福祉専門学校(東京都)
保育士資格と幼稚園教諭二種免許状を取得することができます。
学費が安く、分割払いを選択することもできる中で、実践的なことをたくさん学べるので、費用面に不安のある方にもオススメです。
きちんとお給料も出ますし、何よりも実際の保育に関わりながら学ぶことのできる環境は、将来のことを見据えるととても有益なものでしょう。
③リリーこども&スポーツ専門学校(茨城県)
保育士資格と幼稚園教諭一種免許状、もしくは二種免許状を取得することができます。
専門学校といえば、基本的に幼稚園教諭二種免許状の取得になりますが、3年制と4年制のコースがあり、4年制の方では幼稚園教諭一種免許状を取得することができます
絵本や食育などの9つの専門分野から好きな授業を選び、学びを深めることができる授業は、魅力的です。
また、附属園で保育補助のアルバイトをしている人もいるので、実践的な学びをする機会も用意されているのでしょう。
【 関 西 】
<4年制大学>
①関西学院大学(兵庫県)
保育士資格と幼稚園教諭一種免許状を取得することができます。
保育センターや幼稚園が近くにあるため、子どもと日常的に関わりながら学ぶことができます。
また、特別支援学校教諭一種免許状の取得も可能なので、取得しておくと、普通クラスにいる障害を持った子への対応に役立つでしょう。
②大阪総合保育大学(大阪府)
保育士資格と幼稚園教諭一種免許状を取得することができます。
保育系単科大学のため、みんなで同じ目標に向かっていくことができ、意識も高まるでしょう。
実際に関わることでしか学ぶことのできないものは多くあるため、オススメです。
③京都女子大学(京都府)
保育士資格と幼稚園教諭一種免許状を取得することができます。
また、就職先が多様なため、万が一在学中に他の職へ就きたくなったときにも対応することができるので、迷いのある方も在学中に考えることのできる時間があるでしょう。
<短期大学>
①兵庫大学短期大学部(兵庫県)
保育士資格と幼稚園教諭二種免許状を取得することができます。
2年制と3年制にわかれており、保育に欠かすことのできない造形や音楽について深く学ぶことが可能です。
②頌栄短期大学(兵庫県)
保育士資格と幼稚園教諭二種免許状を取得することができます。
保育系単科の短期大学で、保育士の就職実績が良いです。
卒業生対象の研修や講座も開催しているため、在学中だけでなく、卒業後のフォローまでしっかりとしている大学となっています。
③京都文教短期大学(京都府)
保育士資格と幼稚園教諭二種免許状を取得することができます。
附属幼稚園での発表や園児と一緒に運動遊びを行う授業、学内にある子育て支援室での乳児や保護者と触れ合う授業があります。
公務員試験対策講座や就職活動の際に必要となるナチュラルメイクを学べる、ビューティーアップ講座なども開講されており、サポートが充実しています。
<専門学校>
①大阪保育福祉専門学校(大阪府)
保育士資格と幼稚園教諭二種免許状を取得することができます。
保育園での勤務経験のある教員が多いため、実体験の情報を得ることが可能です。
一対一での面接練習など、公務員試験のサポートも充実しているので、公立を目指す方にも安心でしょう。
②関西保育福祉専門(兵庫県)
保育士資格と幼稚園教諭二種免許状を取得することができます。
兵庫県内で、唯一両方の資格が取得できる2年制の専門学校です。
求人数が多く、就職率も高い点も魅力の一つです。
③奈良保育学院(奈良県)
保育士資格と幼稚園教諭二種免許状を取得することができます。
新卒者の就職先を、全教員が分担して訪問することで、就職先の現状を日々把握しているため、常に新鮮な現場の状況を得ることも可能です。
幼稚園教諭の免許状に関しては、4年制大学で一種、短期大学や専門学校で二種の取得が基本となります。
また、実際に現場で働く際には、短期大学や専門学校よりも4年制大学を出ている方が、初任給の時点でほんの僅かではありますが、給与が高くなることが多いです。
保育士と幼稚園教諭はどっちがいいかは将来の進み方で変わる!メリット・デメリットを見ながら学校を選ぼう!
保育士や幼稚園教諭を目指すにあたっての第一歩となる学校選び。
自分が何をどのように学びたいのかを大切にして、決めていけるといいですね。
今回のポイントを、再度確認しておきましょう。
・保育士と幼稚園教諭、どちらが良いかは自分のやりたいこと次第
・メリットとデメリットは表裏一体。どちらの面に重点を置くか
・座学よりも実践の多い学校選び
・園児の声や現場経験のある教員の声は大きな学びとなる
情報収集をしたら、必ず実際に学校へ足を運んでから、決めてくださいね。
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