保育心理士 ユウ
保育心理士 ユウ
こんにちは、保育心理士のユウです。

秋の製作にぶどうを取り入れたいけれど、「0歳児にできる工程はあるの?」「絵の具やシールを使っても大丈夫?」と迷いますよね。0歳児は月齢による発達の差が大きく、同じクラスでも楽しめる動きや素材が一人ひとり異なります。

だからこそ、上手にぶどうを作ることより、色を見る、素材に触れる、手を動かすといった経験を大切にしたいところです。保育者が土台を用意し、子どもができる工程を少し加えるだけでも、その子らしい秋の作品になりますよ。

この記事では、0歳児が楽しみやすいぶどう製作7選に加え、月齢に合わせた進め方、ねらい、導入、保育者の援助、安全への配慮まで紹介します。

  • 0歳児が楽しめるぶどう製作7選
  • 月齢や発達に合わせた活動の選び方
  • ぶどう製作のねらいと保育者の援助
  • 誤飲や転倒を防ぐための安全対策

ぶどう製作を0歳児と楽しむ基本

0歳児のぶどう製作では、完成した作品の見栄えよりも、子どもが安心して素材とかかわれることが大切です。まずは0歳児の発達に合う活動、ねらい、材料の選び方から見ていきましょう。

0歳児の製作で大切なこと

0歳児とひとくくりにしても、寝返りを始めた頃の子どもと、つかまり立ちや伝い歩きを楽しむ子どもとでは、できる動きが大きく違います。そのため、全員に同じ方法や仕上がりを求めるのではなく、その日の姿に合わせて参加方法を変えることが欠かせません。

低月齢の子どもには、保育者と一緒に絵の具の付いたスポンジを押す、透明袋の上から色の動きを眺めるといった活動が向いています。お座りが安定してきた子どもなら、自分でたんぽを握ったり、大きな紙に手を伸ばしたりする姿も見られるでしょう。

さらに、指先で物をつまもうとするようになった子どもは、大きなシール貼りにも興味を示すかもしれません。ただし、0歳児は気になった物を口で確かめる時期です。シールを使う場合は、保育者が一対一で付き添い、必要な分だけ一枚ずつ渡してください。

0歳児の製作で大切にしたい視点

保育者が作った部分の多さではなく、子どもがどのような表情で素材を見て、どんな動きでかかわったかに目を向けます。ほんの一度スタンプを押しただけでも、子どもにとっては十分に意味のある参加です。

絵の具の感触が苦手な子どももいます。手を握り込む、顔を背ける、泣くといった反応が見られたら、無理に続ける必要はありません。袋越しに触る方法へ替えたり、保育者が押す様子を眺めたりするだけでも楽しめます。

あなたなら、泣いている子どもに「みんなと同じ作品を作らせなければ」と考えるでしょうか。それよりも、「今日は見るところまで楽しめたね」と受け止めるほうが、次の興味につながりやすくなります。

ぶどう製作のねらい

ぶどう製作のねらいは、かわいい秋の壁面を完成させることだけではありません。紫や黄緑といった色に気づき、丸い形を見て、絵の具や紙の感触を味わうことが活動の中心になります。

0歳児向けのねらいとして、次の内容が考えられます。

ぶどう製作に取り入れられるねらい

  • 保育者と一緒に秋の果物に親しむ
  • 紫や黄緑などの色に興味を持つ
  • 押す、握る、つまむ動きを経験する
  • 絵の具や紙の感触を味わう
  • 保育者とのやり取りを楽しむ
  • 自分の動きによって色や形が現れる面白さを感じる

指スタンプでは、指を紙に付けると丸い跡が現れます。これは大人には単純な変化に見えますが、赤ちゃんにとっては「触れたら色が付いた」という発見です。何度か繰り返すうちに、自分から手を伸ばす姿が見られる場合もあります。

お花紙を使う活動では、柔らかな紙を握る音や感触を味わえます。スタンプでは、腕を上げ下げして押す動きが生まれるでしょう。こうした体験を通して、子どもは楽しみながら手や指を使います。

ただし、「手指の発達を促すから何度もやらせる」という考え方には注意が必要です。製作は訓練ではありません。子どもの興味や心地よさを受け止めながら、遊びとして味わえる時間にすることが大切ですよ。

月齢に合う活動の選び方

0歳児のぶどう製作を考えるときは、年齢だけでなく、首のすわり、お座りの安定、手を伸ばす姿、物を握る様子などを見ながら活動を選びます。月齢はあくまで目安であり、子どもの姿を優先してください。

発達の姿 楽しみやすい活動 保育者の援助
寝た姿勢で過ごすことが多い 袋越しの絵の具、手形、素材を見る活動 楽な姿勢を保ち、短時間で終える
支えがあれば座れる 保育者と一緒に押すスタンプ 身体を支え、道具を手に添える
一人座りが安定している たんぽ、スポンジ、指スタンプ 台紙が動かないよう固定する
つまむ動きが見られる 大きなシール、お花紙を握る活動 一枚ずつ渡し、口元を見守る
立つことを楽しんでいる 低い壁面へのスタンプ 転倒しない姿勢と環境を整える

例えば、スタンプを握れる子どもでも、その日の眠気や体調によっては興味を示さないことがあります。そこで、活動は一斉に終わらせようとせず、機嫌のよい時間に少人数で行うのがおすすめです。

また、利き手がまだ定まっていない時期なので、道具を持たせる手を大人が決めつける必要はありません。左右どちらから手を伸ばすかを見ながら、取りやすい位置へ素材を置きましょう。

ユウのワンポイントアドバイス

0歳児クラスでは、同じ製作でも参加の仕方が違っていて当然です。自分で3回押した子、保育者と一緒に1回押した子、色が広がる様子を見た子。どれもその子なりの製作経験として大切にしてくださいね。

材料を選ぶときの基準

0歳児向けの材料には、口へ入りにくい大きさで、尖った部分がなく、触れたときに壊れにくい物を選びます。絵の具や接着剤は、子ども向けとして販売され、使用方法や対象年齢が確認できる製品を使いましょう。

ぶどうの台紙には、折り紙よりも厚みのある色画用紙がおすすめです。薄い紙は、よだれや絵の具の水分で破れやすくなります。台紙を机に置く場合は、裏側を養生テープなどで固定すると、スタンプを押したときに動きにくくなります。

スタンプは、子どもの手のひらに収まりながら、口の中には入らない大きさが基本です。スポンジをガーゼや布で包んだたんぽは、持ち手を太くすると握りやすくなります。持ち手や布が外れないか、使用前に保育者が引っ張って確かめてください。

ぶどうらしい色には紫、赤紫、黄緑などがあります。とはいえ、本物と同じ色だけに限定しなくても大丈夫です。青や桃色を選んだ子がいても、その色との出会いを尊重しましょう。色の選択肢を増やしすぎると迷いやすいため、最初は二色ほどから始めると活動に入りやすくなります。

避けたい材料

外れやすいボタン、ビーズ、デコレーションボール、短く切ったストローなどは誤飲につながるおそれがあります。ホチキスや針金、尖ったモールを子どもが触れる部分に使うことも避けましょう。素材ごとの注意事項は商品の表示を確認し、判断に迷う場合は園の責任者や安全管理担当者へ相談してください。

紙や絵の具に触れたあとは、手や足をすぐに洗えるよう、ぬれタオルや洗面場所も準備します。製作に使う物だけでなく、終わったあとの動線まで考えておくと、落ち着いて援助できますよ。

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ぶどう製作を0歳児と進める実践法

ここからは、0歳児が参加しやすいぶどう製作を7つ紹介します。どの案も保育者が台紙や細かな部分を準備し、子どもには見る、触る、押す、握るといった工程を楽しんでもらう方法です。

指スタンプのぶどう

指スタンプのぶどうは、子どもの指先で丸い実を表現する製作です。指が紙に触れるたびに模様が増えていくので、色が付く面白さを感じやすいでしょう。

用意する物

白または淡い色の画用紙、紫や黄緑の水性絵の具、絵の具を入れる浅い容器、汚れを拭く布を用意します。ぶどうの房と葉の輪郭は、保育者があらかじめ描くか切っておいてください。

作り方

絵の具を少量だけ指先に付け、ぶどうの台紙へそっと触れます。子どもが嫌がらなければ、「ちょん」「ぺたっ」と声を添えながら何度か押しましょう。乾いたあと、保育者が葉や軸を付ければ完成です。

低月齢の子どもは、自分の意思で指だけを動かすことが難しい場合があります。その際は、手首や腕を強くつかまず、手の甲をやさしく支えて紙へ導きます。握った手を無理に開かせないことも大切です。

指一本ではなく、手のひら全体が付いても問題ありません。丸い粒がきれいに並ばなくても、偶然できた色の重なりに、その子ならではの味わいが生まれます。

たんぽで作る大粒ぶどう

たんぽを使った製作は、手に絵の具を直接付けることが苦手な子どもにも取り入れやすい方法です。腕を上下に動かす姿が見られる時期なら、その動きをそのままスタンプ遊びへつなげられます。

用意する物

スポンジ、ガーゼまたは目の細かい布、太めの持ち手、輪ゴム、絵の具、画用紙を使います。たんぽは保育者が事前に作り、布や輪ゴムが外れないことを確かめましょう。

作り方

丸いスポンジ面へ薄く絵の具を付け、房形の台紙へ押します。最初は保育者が目の前で「ぽん、ぽん」と見せ、そのあと子どもの近くへ置いてみてください。自分から手を伸ばしたら、握りやすい向きで渡します。

絵の具が多すぎると紙が破れたり、押したときに飛び散ったりします。別紙で一度押してから渡すと、ほどよい色付きになりますよ。二色を隣に置けば色が混ざる様子も楽しめますが、容器を手の届かない場所へ置き、保育者が必要な量だけ付けましょう。

丸い跡が付かないときは、子どもの手を上から押さえ込むのではなく、台紙の下へ薄い布や新聞紙を敷いてみてください。少し弾力が生まれ、軽く触れるだけでも色が付きやすくなります。

足形で作るぶどう

足形製作は、0歳児の成長を残せる作品として人気があります。足形そのものを紫や黄緑で取り、保育者が葉と軸を加えると、大きな一房のぶどうに見立てられます。

まず、子どもを安定した椅子へ座らせ、一人が身体を支え、もう一人が絵の具を塗って紙へ足を当てます。一人で無理に行うと、子どもが動いたときに転倒したり、床へ足をついて滑ったりするおそれがあるため、複数の保育者で対応できる時間を選びましょう。

絵の具はスポンジで薄く付けると、指の形が出やすくなります。足裏に絵の具を付けたまま移動せず、すぐにぬれタオルで拭き、そのあと十分に洗ってください。

足を触られることが苦手な子どもには、無理に実施しません。たんぽや袋越しの絵の具に替えれば、その子も安心して作品づくりに参加できます。

手形や足形を使う製作の基本は、保育で手形や足形製作を楽しむ手順でも確認できます。子どもの姿勢や絵の具の付け方に迷ったときに役立ちますよ。

ユウのワンポイントアドバイス

足形が少しかすれたり、指が重なったりしても取り直さなくて大丈夫です。その日の足の動きまで含めて成長の記録になります。保護者へ渡すときは、製作時の表情や様子を一言添えると、作品の背景まで伝わりますよ。

袋の上から作るぶどう

絵の具へ直接触れさせることに不安がある場合は、透明袋の上から色を広げる方法がおすすめです。手が汚れにくく、絵の具の動きや色の混ざり方を楽しめます。

用意する物

ぶどうの房形に切った厚紙、紫と白または紫と赤の絵の具、丈夫な透明袋、幅の広いテープを用意します。袋は破れや穴がないか確認し、口を二重に閉じてください。

作り方

厚紙へ少量の絵の具を置き、透明袋へ入れます。袋の口をテープで閉じ、さらに机へ固定しましょう。子どもが袋を押したり、手のひらでなでたりすると、絵の具がゆっくり広がります。

「むにゅっと動いたね」「紫が広がったよ」と変化を言葉にすると、保育者とのやり取りも生まれます。手だけでなく、寝た姿勢の子どもが足で触れる方法もありますが、袋がずれないよう保育者が押さえてください。

活動後は袋から厚紙を取り出して乾かし、葉と軸を付けます。袋に入れたまま作品として残す場合は、子どもが口へ運んだり袋を破いたりしないよう、手の届かない場所へ飾りましょう。

透明袋を顔へ近づけたり、子どもだけで触らせたりしないでください。袋やラップには窒息につながる危険があります。活動中は保育者がそばを離れず、終わったらすぐに片付けます。

緩衝材スタンプのぶどう

気泡のある緩衝材を使うと、一度押すだけで小さな丸がいくつも現れます。まだ何度もスタンプを押すことが難しい子どもでも、ぶどうらしい模様を作りやすい方法です。

緩衝材は子どもが持つ道具にせず、保育者が大きなスポンジや厚紙へ隙間なく固定しておきます。端がめくれたり、小さくちぎれたりしないよう、使用前後に状態を確かめてください。

保育者がローラーやスポンジで薄く絵の具を塗り、子どもと一緒に台紙へ押します。紙をめくって丸い模様が見えた瞬間は、「いっぱい出てきたね」と一緒に喜びましょう。

子どもが緩衝材そのものへ興味を示した場合でも、口へ入る大きさに切り分けて渡してはいけません。触感遊びとして使うなら、大きなシートを丈夫な袋へ入れ、破れない状態で保育者と一緒に触れます。

模様が乾いたら、房形に切り抜いて葉を付けます。はさみを使う工程はすべて大人が行い、切れ端も残さず回収してください。

お花紙を詰めるぶどう

お花紙を使ったぶどうは、柔らかな紙を握る感触と、袋へ入れる動きを楽しめます。紫や黄緑のお花紙が袋の中へたまるにつれて、立体的なぶどうへ変わっていく製作です。

用意する物

紫または黄緑のお花紙、丈夫な透明袋、葉形の画用紙、テープを用意します。紙は子どもが一度に口へ押し込めない程度の大きさにし、保育者が一枚ずつ渡します。

作り方

子どもの手元へお花紙を置き、握る、触れる、保育者へ渡すといった動きを楽しみます。紙が丸くならなくても構いません。保育者が袋の口を広げ、子どもと一緒に紙を入れていきましょう。

十分な量が入ったら、保育者が袋をぶどうの房形に整えます。袋の口はテープで厳重に閉じ、葉を付けて完成です。子どもが触れる作品として使う場合は、毎回テープの緩みや袋の破れを確かめます。

お花紙を握ったときには、「くしゃくしゃ鳴ったね」「ふわふわだね」と感触を言葉にしてみてください。まだ言葉を話さない0歳児も、保育者の声や表情を通して活動の楽しさを感じます。

一方で、紙をすぐに口へ運ぶ子どもには、袋の外側から触る方法が安心です。お花紙を握らせることにこだわらず、目で色を追うだけの参加も認めましょう。

大きなシールのぶどう

指先でつまむ動きが見られるようになった子どもには、大きな丸シールでぶどうの粒を作る方法があります。台紙へ付いたシールを指で押す動きも楽しめます。

保育者がシールを台紙から少し浮かせ、つまみやすい状態で一枚だけ渡します。子どもが自分で剥がすことに難しさを感じる場合は、保育者の指に付けたシールを取ってもらう方法もよいでしょう。

貼る位置は決めすぎません。房の外へ貼っても、同じ場所へ重ねても、その子が手を動かした跡として受け止めます。最後に保育者が房の輪郭、葉、軸を加えれば、自由な配置もぶどうの作品としてまとまります。

シールは必ず一枚ずつ扱います。台紙ごと子どもへ渡すと、複数枚を剥がして口へ入れる可能性があります。活動中は手元と口元から目を離さず、床へ落ちたシールもすぐに回収してください。

まだつまむ動きが見られない子どもには、シール貼りを急いで経験させる必要はありません。保育者が貼った大きなシールを手のひらで押すだけでも、十分に参加できます。

導入と声かけの工夫

ぶどう製作へいきなり誘うより、本物のぶどうや写真、絵本、歌などを使って、色や丸い形へ目を向ける時間を作ると活動に入りやすくなります。

本物のぶどうを見せる場合は、子どもの手が届かない位置で保育者が持ち、「丸い実がいっぱいだね」「紫色だね」と短い言葉で伝えます。ぶどうは粒のままだと窒息につながる危険があるため、製作の場で食べさせたり、子どもへ一粒ずつ持たせたりしないでください。

導入は長くする必要はありません。0歳児は気持ちを長時間同じ場所へ向け続けることが難しいため、一分程度の短いやり取りから製作へ移るとよいでしょう。

活動中には、「ぺたっ」「ぽんぽん」「くしゃくしゃ」など、動きや音を表す言葉がよく合います。「上手だね」だけを繰り返すのではなく、「手を伸ばしたね」「紫が付いたね」「もう一回押したいんだね」と、実際の姿を言葉にして返してください。

導入の一例

「ぶどうさん、こんにちは。丸い実がたくさんあるね」と写真を見せます。そのあと、丸いスポンジを見せながら「今日はぽんぽんして、ぶどうを作ってみよう」と伝えるだけでも、製作への自然な橋渡しになります。

子どもが道具を投げたり、絵の具に触れず眺めたりしているときも、すぐにやり直させないようにします。まずは「落ちたね」「じっと見ているね」と姿を受け止め、もう一度試すか、そこで終えるかを様子から判断しましょう。

保育者の援助と環境構成

0歳児の製作は、準備の段階で安全性と進めやすさの多くが決まります。台紙や葉は事前に切り、絵の具は必要な量だけ浅い容器へ出します。子どもが待つ時間を短くするため、作品ごとに材料をまとめておくとよいでしょう。

活動は一対一、またはごく少人数で行います。一人の保育者が製作を援助し、もう一人が待っている子どもを見る体制が取れると安心です。人員が足りない時間帯には無理に実施せず、落ち着いて対応できる時間へ移してください。

机で行う場合は、足が床や足台に触れ、身体がぐらつかない椅子を使います。床で行うなら、絵の具で滑らないよう防水シートを固定しましょう。周囲には口へ入る小さな物や、子どもがつまずく道具を置きません。

製作時間は、子どもの集中が続く数分程度でも十分です。「もう一回」と手を伸ばす子どもには続けられる余白を残し、顔を背けたり身体を反らしたりしたら終わりの合図として受け止めます。

なお、完成見本と同じ配置になるよう保育者が子どもの手を動かすと、本人の経験が見えにくくなります。房の形や葉の取り付けは大人が担当しても、スタンプの位置や色の混ざり方はそのまま残してください。

ユウのワンポイントアドバイス

製作中の姿を短く記録しておくと、保護者へ作品を返すときに役立ちます。「初めはじっと見ていましたが、一度押すと笑って何度も手を伸ばしました」のように伝えると、完成品だけでは見えない成長も共有できますよ。

季節の製作をさらに広げたい場合は、0歳児が楽しめる簡単な製作アイデアも参考になります。スタンプやフィンガーペイントなど、発達に合わせた技法を選ぶヒントになります。

安全に楽しむための注意

0歳児は、道具を作品づくりの材料として理解して使うというより、握る、振る、なめる、落とすといった方法で確かめます。その姿を前提に環境を作ることが、安全な製作につながります。

最も気をつけたいのは誤飲です。シール、紙片、スポンジのかけら、外れた輪ゴムなどは、短時間でも口へ入る可能性があります。使う材料は必要な分だけ出し、活動前後に数と状態を確かめましょう。

絵の具は子ども向けの水性製品を選び、商品の対象年齢、使用方法、注意書きを確認します。肌の状態やアレルギーに不安がある子どもは、家庭や園の看護師、責任者と対応を確認してください。傷や湿疹がある場所へ絵の具を付けることも避けます。

また、手形や足形を取るときは、転倒と滑りに注意が必要です。立たせたまま足形を取らず、安定した姿勢で複数の大人が対応します。使用後の床に絵の具が付いていないかも確かめてください。

作品を壁面へ飾るときは、画びょう、ホチキス、テープの端が子どもの手へ触れない位置に固定します。立体ぶどうや透明袋の作品も、手が届かない高さへ飾るのが基本です。

製作を中止する目安

材料を繰り返し口へ入れようとする、身体を反らして嫌がる、泣き続ける、眠気や体調不良が見られる場合は、その日の活動を終えます。安全や健康に関する最終的な判断は、園の方針を確認し、責任者、看護師、医療の専門家へ相談してください。

事故を防ぐためには、「目を離さない」だけでなく、事故につながりそうな物を最初から子どもの周囲へ置かないことが重要です。使わないはさみや絵の具の容器は、手の届かない場所へ移しておきましょう。

ぶどう製作のよくある質問

Q1. 0歳児でもぶどう製作に参加できますか?

A. 参加できます。保育者と一緒にスタンプを押す、袋の上から絵の具を触る、お花紙を見るなど、月齢や発達に合う工程を選びましょう。作品を一人で作ることではなく、色や素材とかかわる経験を大切にします。

Q2. ぶどう製作は何月に行うのが適していますか?

A. 秋の果物として、8月後半から10月頃に取り入れやすい題材です。ただし、地域や品種によって旬の時期は異なります。園の年間計画や地域の自然、給食でぶどうが登場する時期などに合わせると、子どもの生活と結びつきやすくなります。

Q3. 絵の具を嫌がる子にはどう対応しますか?

A. 無理に手や足へ絵の具を付けず、たんぽを使う、透明袋の上から触る、保育者の製作を見るといった方法へ替えましょう。嫌がる気持ちを受け止めることが、次の活動へ安心して向かう土台になります。

Q4. 丸シールは0歳児に使えますか?

A. 指でつまむ姿が見られる子どもなら、大きな丸シールを一枚ずつ渡して楽しめる場合があります。ただし、誤飲を防ぐため、一対一で手元と口元を見守り、落ちたシールはすぐに回収してください。発達や園の安全基準に合わない場合は、スタンプへ変更しましょう。

Q5. 全員の作品を同じ形にする必要はありますか?

A. 同じ形にそろえる必要はありません。スタンプの数、色、位置が異なることも、子どもが自分なりに素材へかかわった証しです。保育者は必要な土台作りを担当しながら、子どもが残した跡をできるだけ生かして仕上げてください。

ぶどう製作を0歳児と楽しむまとめ

ぶどう製作を0歳児と楽しむなら、指スタンプ、たんぽ、足形、袋越しの絵の具、緩衝材スタンプ、お花紙、大きなシールといった方法があります。どの案を選ぶ場合も、月齢だけで判断せず、普段の遊びで見られる手の動きや興味を確認しましょう。

活動の中心になるのは、ぶどうをきれいに完成させることではありません。紫や黄緑を見る、柔らかな紙を握る、スタンプを押して色が付く様子に気づく。そんな小さな経験の一つひとつが、0歳児にとっての製作です。

また、絵の具や素材を嫌がったときは無理に続けず、見るだけ、保育者と一緒に触れるだけといった参加も大切にしてください。一人ひとり違う作品には、その日の表情や動きが残ります。

安全面では、誤飲しやすい小さな材料を避け、絵の具の表示を確認し、活動中は子どものそばを離れません。足形を取るときの転倒や、透明袋による事故にも注意が必要です。正確な使用方法は各材料の公式な商品表示を確認し、判断に迷う場合は園の責任者、看護師、医療の専門家へ相談してください。

子どもが安心して手を伸ばした瞬間こそ、ぶどう製作の大切な実りです。完成した作品だけでなく、作っている途中の表情やしぐさも、ぜひ保護者と共有してみてくださいね。

ABOUT ME
保育心理士ユウ
これまで延べ500名以上の子どもの成長や保護者の支援をしてきました。 「こどものしあわせはみんなのしあわせ」をモットーに日々、保育士を応援し、育児中の保護者支援をしています!
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